2012年12月31日
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続・波動実験艦ムサシ=シービュー説

Written By: トーノZERO連絡先

「小林さんの設定の特徴は、設定を見ているとそこから物語が立ち上がってくることだ」

「物語?」

「設定と設定をつないでいくと中間まで見えてくるのだ。それをつないでいくと物語がぼんやりと浮かび上がってくる。全てのデザイナーがそういうデザインをするわけではない。(小林さんだけの特徴とも言わないが)」

「それで?」

「うむ。問題はムサシービュー号だ」

「その名前で確定かよ」

「確かにムサシはシービュー号。特に第3艦橋がそうなっている」

「そこからどんな物語が浮かび上がって来るというのだい?」

「シービュー号ならムサシは海にもぐるはずだ。しかし、どこの海に?」

「地球?」

「宇宙船のムサシがわざわざ潜るものではない」

「イスカンダル」

「もうない」

「ガミラス」

「もうない」

「えーと、じゃあアクエリアス」

「それだ。ムサシが潜るべき海はもうアクエリアスしかない」

「潜ってどうするの?」

「大きな窓で海中を見るしか無い。しかも第3艦橋の窓から見えるのは海の底だ」

「アクエリアスの海の底を見るわけだね。で、何を見るわけ?」

「アクエリアスの海中にあるものといえば、アレしか無いだろう」

「重水プラントの基部」

「ちがうって。ヤマトの残骸だろう」

「えー」

「というわけでHyper Weaponを確認した。ムサシはヤマト復活計画に先んじて2210年に作られている設定だ。だから、沈んだヤマトを見られる時系列だ」

「まさか。あの窓はヤマトを見るためにあるもの?」

「事実かどうかは知らないぞ。そう考えると楽しい、というだけだ」

「ひ~」

「だからさ。アートというのは解釈に対する挑発なのだよ。従って、嘘でも間違っていても解釈を付けねばならない。しかし、アートは解釈されるために存在する。だから、ある一線を越えると急に音を立てて解釈が整合して1つの世界を見せてくれる」

「まさか、ムサシがあまりにヤマトに似ていないのは……」

「そうさ。それが挑発なのだ。つかまえてごらんなさい、という挑発」

「これって正しい解釈なの?」

「さあな。それは知らない」

「えー」

「アートのアマチュアをなめるな。正規のアート教育なんて受けたことが無いからな」

「得意そうに語ることか!」

宇宙戦艦ヤマト

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