「さすがに、身体もぼろぼろだし、今夜は残業しないで年越しスペシャルモデリング三昧だぜ、と思ったよ」
「いっぱい模型が作れるわけだね」
「うむ」
「で、何をやろうとしたの?」
「航空運用ユニットの下塗り」
「ぜんぜん派手さがねえ!」
「しかし、その前に隙間に溶きパテを流す予定を忘れていた。なので、ほんの少しの作業で今日はおしまい。乾燥待ちだ」
「ひ~」
「それではあまりにアレなので艦載機の腹を白く塗った」
「まさか。白って」
「上は黒く塗る。可能なら黄色も入れる」
「どこのブラックタイガー塗装ですか」
「ずばり、コスモファルコンのカラーリングはヤマトとバランス上、色バランス的にどれも良くない、と判断した」
「プロにノーを突きつけた!」
「おいおい。勝手な色に塗るのはいつものことだぜ」
「ひ~」
「というわけで予告する。1/1000ヤマト2号艦の艦載機はブラックタイガー風に塗る」
「でも数が多いよ」
「1号艦のときは格納庫を作らなかったので、丸ごと艦載機のランナーが余っている。それを全部2号艦に投入するさ」
「ひ~」
「ところで第3艦橋の扱いなんだけど、実は計画変更で扱いが浮いていた」
「まさか」
「飛行甲板は片面で、第3艦橋は2つに割って裏面に付ける予定だった。しかし、飛行甲板を両面にしたので、第3艦橋が浮いてしまった。しかし、飛行甲板の先端に上手くはまったので付けてしまった。偶然にしては上手く行った」
「どの辺がいいの?」
「第2次大戦の空母っぽいシルエットが和らいで、SFメカっぽいムードが出てきた。でも細部はやはり第2次大戦の空母っぽい。良いバランスだ」
「ひ~」
その他 §
「ヴェスパは更に細部を調整中だ。塗装で指紋が付いた部分には少し溶剤を乗せて塗料を溶かしてみた。あと前席パイロットの頭を外してしまった」
「腕だけでなく頭もか」
「角度が気に入らないので、削って付け直す」
「ひ~」
オマケ §
Subject: 続・波動実験艦ムサシ=シービュー説
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20121231092510
名前: トモネコ
本文:
来年もトーノ様とヤマトに良い年でありますように(願)
それではまた
「うむ。トモネコさんにも皆さんにも良い年になりますように。ついでに自分にも」
「自分かよ」
「ただし、ここで究極の選択」
「何を選ぶの?」
「良いヤマトとはなんぞや」
「は?」
「円満に予定調和的に波風立たずに終わるのが良いヤマトなのか。それとも波瀾万丈、ちゃぶ台をひっくり返しブーイングの嵐が起きるのが良いヤマトなのか」
「前者じゃないの?」
「それじゃ面白くないだろう。意外性が無い」
「後者はヤマトじゃないってことだろ?」
「いや、本来のヤマトの予定ストーリーはきれい事では無くて人が死にまくって凄く汚い話。ヤマト艦内で反乱も起きるし」
「2199の反乱は着々と準備中という感じだね」
「純情な薮がどんどん悪の毒牙に」
「君はどうなんだ?」
「うむ。放送が短縮されなかったら、という思いは昔からあって。その際のストーリーはある程度推測ができた。実際のフィルムとは似ても似つかない汚いヤマトがね」
「ひ~」
「というわけで、汚いヤマトはドンと来いだ。個人的には。でもそれが許容できないファンはきっと多いぞ」
「こんなのヤマトじゃないと泣き出すファンがいっぱい出たらどうするんだよ」
「それこそが、こちらにとっての良いヤマトだよ」
「ひ~」
「さあ君はどちらのヤマトを望む?」
オマケ2 §
「というわけで、オマケに模型論を付ける」
「どんな模型論?」
「模型というのは、手の中で形が変化するのが面白い。従って、パーツが2個以上の模型は全て合体と変形の要素を持つ。可動部分が1つも無くても合体と変形の要素を持つ。完全変形なんていうのは、実はモデラーではなく非モデラーにアピールする要素ではないかと思うよ」
「玩具のバルキリーは完全変形がいいけど、模型のバルキリーはファイター固定でいいってことだね」
「色を塗ることもこの変化の亜種だ」
「なるほど。立体が変化して見えるわけだね」
「だからね。作れないから完成品が欲しいという人は本質的に人種が違う」
「えっ?」
「手の中で変化することが価値だとすると『完成へのハードルが高い』というのは実はあまり意味が無い。完成しなくても手の中で形が変わればそれでいいわけだ」
「それは極論という気が」
「まあ完成はしないよりはした方がいい。それは確かだけどね」
「そうだよね」
「でも、たとえ失敗しても、こうすると形がこう変化するという体験ができたのなら、それはそれで価値があったと思うよ」
「失敗パターンの合体変形の体験ってことだね」
「そうそう。ゲットマシンが2台だけつながっているとか、そういう状況」
「ゲットマシンが2台ってなんだよ」
「分かる人には分かる。ヤマト1974の前後の時期に子供向けテレビ雑誌に載っていた……ような気がする」
オマゲット §
「そもそも、ゲットマシンが分からない人も多いだろう」
「うむ。説明しよう。ゲットマシンとは、ポケモンをゲットするためのマシーンだ。ロケット団が使っている」
「嘘つけ!」
「ゲタゲタ」