「スペース☆ダンディは宇宙のラーメンである」
「は?」
「スペース☆ダンディの第2話をMXで見たけど、いいんじゃないか? ネコも可愛いし」
「時代錯誤だろ。今どき『なうなう』言ってる奴いないだろ」
「時代錯誤感も味だろ」
「じゃあ、あれは見てもいいと思う?」
「まあね」
「話はそれだけ?」
「いやいや。実はそれ見た時に、珍しく絵に緊張感があるアニメの宣伝が入ってなんだろうこれはと思ったら梅津泰臣アニメでのけぞった。メガゾーン23パート2から一歩も進んでいないのか。結局どこにも行けないのか。最近はもう昔とは違う名前を見ることが多いのだけど、これは昔懐かしい名前なのかよ」
「ふーん。それってなに?」
「ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシルというらしい」
「それで見るつもりなのかい?」
「もう見た。ちょっとあとの時間に第1話の放送開始だった」
「それで感想は?」
「確かに絵に緊張感はある……のだけどね。ストーリーがかなりぬるくてしょぼい。しかも、主人公が出てくると緊張感すら感じられなくなってくる」
「えーっ!」
「1980年代頃によくあった人気アニメーター主導の企画に持ち味が似ている」
「時代錯誤じゃん」
「もっとも、今どきの流行は『ぬるい内容』『昔あったXXの焼き直し』『緊張感の無いビジュアル』なんで、ビジネスとして売るにはそれでいいのかもしれないけど、ビジネスはあまり広がらないな」
「ずばり質問すると、どこが焼き直し?」
「そうだな。最大の問題はやはりあれだろう。元素集合の術」
「なんだよ、その術は」
「禁断のロストテクノロジー。その辺にある元素を集めて巨大ロボを作る術だ」
「うそー。いつの時代の話だよ。マクロスセブン?」
「いや、レインボーセブンだ」