「新メカコレのユキカゼの未組み立てのキットがまだ1つあったので、旧メカコレの古代艦と一緒に作ってみた」
「感想は?」
- 新メカコレの方が作りやすい。
- 新メカコレは2色成形。プラの材質もいいので、塗らなくていい部分が多い
- 新メカコレは塗り分けを意識した部品分割。
- 旧メカコレにはブラックタイガーが付く
- 旧メカコレは一色成形なので、設定無視した色はむしろ塗りやすい
- 旧メカコレは塗り分けを意識していない分だけむしろ部品分割が素直
- 旧メカコレは船体を上下貼り合わせるだけのシンプル構造だが、新メカコレは分割が多い。しかし、旧メカコレは細かいパーツが別なので、総計パーツ数は大差ない
「それで話はおしまい?」
「いやいや。本題はここから」
「なんだよ」
「旧メカコレに驚愕の解釈が乗っていたのだ」
正式名称は、M-21881式雪風型宇宙突撃駆逐艦。17号の艦長は、古代守。
「これはどういう意味だい?」
「つまり、雪風型というグループがあり、17号が古代艦という解釈だ」
「ミサイル艦17号を突然雪風と呼ぶ謎をこれで解消するわけだね」
「おそらく独自解釈じゃないだろうか。他のキットでもあったことだが、バンダイは事実上、客から金を取ってこっそり同人誌的解釈を忍ばせていたのかもしれない」
「ひぇ~」
「たぶん、ヤマト2199では無いが、昔はやっていたのではないだろうか」
「おおらかな時代だったからね」
「そうだ。本家のアニメそのものが自分の設定に矛盾しまくりだ」
悪くはないぞ §
「この解釈をどう思う?」
「ちょっと強引だが悪くないと思うぞ」
「なんで?」
「少なくともミサイル艦17号と雪風に整合性を与えているからだ」
「どう整合するわけ?」
「17号という以上、何かの連番で無いとおかしい。つまり同類が少なくとも17は存在しているはずだ。その全体に対して雪風という名前を付けると、強引すぎるが筋は通る」
「いいのかよ」
「それにね『誰の船だ』という沖田の台詞に意味が出てくる」
「なんで?」
「同じ型で同じユキカゼと書かれた艦が複数あるわけで、沖田は見ただけでは識別できない」
「護衛隊長古代以外のユキカゼもあり得たわけだね」
「そうだ。それに『兄さんの雪風だ』という古代の台詞も意味を持つ」
「兄さん以外の雪風もあるってことだね」
「そういう意味ではイソカゼ型と言っちゃったヤマト2199よりも、良い解釈かも知れない」
「でもオフィシャルじゃないんだね?」
「そう。おそらく、あくまでバンダイ解釈」
更に延長すると §
「実は『兄さんの雪風だ』だと判断した根拠は、古代守のコスモガンが落ちていたという点にしかない」
「他の雪風だった可能性もあるわけだね」
「そうだ。古代守のコスモガンを他の誰かが持っていただけということもあり得る」
「そう解釈するとどうなるわけ?」
「実はね。古代が沖田に報告する際、あくまで雪風に生存者はないと言っているだけなのだ。あれが兄さんの船だとは言っていない。だから、客観的事実として承認されているのは『あれは雪風である』ということで、『兄さんの雪風』かどうかは曖昧なままなのだ。古代進はそう思ったが、若者の早とちりかもしれない」
「えー」
「沖田はあくまで地球を雪風にしてはいけないと言うだけだ。守とも古代の兄とも言っていない」
「なるほど。説明が整合するわけだね」
オマケ・データー問題 §
「実はもう1つ見どころが」
「なんだい?」
「データではなくデーターと書いてある」
「なんだって?」
「まるで新たなる旅立ちの先取り」
「それはデーダー」