「なんか、くしゃくしゃのチラシが入ってたよ」
「へー」
「住民の皆さんからは、地下化での解消を求める声が広がっていますって書いてあるけど、おいら自身は別に聞いたことないな。みんな、あんまり感心が無いみたいだ。といか、開かずの踏切を解消して欲しいだけで、別に地下とか高架とか意見はあまり無いみたいだ」
「他に何か意見はあるかい?」
「都からの納得の行く説明は不十分って書いてあるけど、地下派の言い分もまだ説明不十分だよ。まず支持が欲しかったら納得の行く説明をちゃんとしてからだろう」
「君の意見はどうなんだい?」
「開かずの踏切の迅速解消。これしか望みはないよ」
「地下高架の希望は?」
「別に無い。逆にいえば地下高架で闘争することで解消が送れるならマイナス。だから、もし闘争したいのが地下派なら支持はできない」
「戦う口実が欲しいだけなら迷惑だからあっち行ってくれってことだね」
「そうそう。戦いが終わったら次の戦場に移動しちゃう連中はどうでもいいの。地域住民はまず踏切待ちでイライラしているの」
「今の不満は鉄道に向いているけど、地下派が暴れると不満は地下派にも行きかねないわけだね」
感想 §
「感想は何かある階?」
「最近、線路脇に綺麗なノボリを一杯立てたり、チラシを配って回ったり、必死だなという印象だよ」
「それだけ頑張ってる?」
「いや、盛り上がってないから必死にテコ入れをしているような印象だった」
「なぜそう思うの?」
「チラシはくしゃくしゃだし、ノボリは画一的な既製品が並んでいるだけだし。本当にみんなが頑張ってるという感じがしない」