Written By: 川俣 晶
2020/07/28注 本書は特撮VFX映画エッセイ2014トクサツ大好き!: 戦艦大和1953からゴジラ2014まで169本に改訂されました。
「エッセイが169も入っているなら1つぐらいサンプルで公開してくれよ」
「いいぞ」
エスパイ § 「エスパイはおっぱい!」 「は?」 「以上だ」
「エスパイはおっぱい!」
「は?」
「以上だ」
「なんだこれ」
「1つサンプルで公開した」
「これじゃ読者が逃げるぞ。真面目にやれ。バキッ!!☆/(x_x)」
「どんなサンプルを公開しようか」
「マニアックな映画でも」
「そうだな。コント55号 宇宙大冒険なんてどうだ?」
「なんだこれは」 「宇宙特撮映画」 「ギャグなのか?」 「そうだ。コント55号だ」 「面白いの?」 「それは面白いぞ。時代への批判精神もあるし」 「どこがいちばん面白い?」 「坂本龍馬と芹沢鴨をモデルにした坂本桂馬と芹沢角が出てきて、将棋の桂馬と同じ歩き方、角と同じ歩き方をする」 「歴史ギャグか!」
「なんだこれは」
「宇宙特撮映画」
「ギャグなのか?」
「そうだ。コント55号だ」
「面白いの?」
「それは面白いぞ。時代への批判精神もあるし」
「どこがいちばん面白い?」
「坂本龍馬と芹沢鴨をモデルにした坂本桂馬と芹沢角が出てきて、将棋の桂馬と同じ歩き方、角と同じ歩き方をする」
「歴史ギャグか!」
「もっと分かりやすいのを頼む。みんな知ってるウルトラとかライダーとかさ」
「じゃあ、仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタムで」
「実は美少女仮面ポワトリンが出てくるので、そこが見どころだ」 「さすがは全ライダー映画を見る男」 「見てないよ」 「じゃあ、ポワトリンにぽわーっとなって終われるいい映画?」 「いいや。ダークな結末が待っている」 「まさか。どんな悲劇が」 「言えない! こればっかりは残酷すぎて結末をばらせない!」
「実は美少女仮面ポワトリンが出てくるので、そこが見どころだ」
「さすがは全ライダー映画を見る男」
「見てないよ」
「じゃあ、ポワトリンにぽわーっとなって終われるいい映画?」
「いいや。ダークな結末が待っている」
「まさか。どんな悲劇が」
「言えない! こればっかりは残酷すぎて結末をばらせない!」
「結論言えないって、それじゃ紹介しても意味ねえ!」
「じゃあ、どうすれば」
「洋画だ。洋画を1つぐらい紹介しろよ」
「マイティ・ソーでいいか?」
「いいから紹介してくれ」
「ソーは好きなのだ。ムジョルニアの名にかけて」 「ソーですか。わかりました」
「ソーは好きなのだ。ムジョルニアの名にかけて」
「ソーですか。わかりました」
「ダジャレで終わりかよ」
「みんな、ダジャレはソーだけだからね。他のエッセイはダジャレではないからね。みんな読んでね」
「読む気になるか! バキッ!!☆/(x_x)」
本書は、特撮に関するミーハーなエッセイ本である。資料的な価値はないし、素晴らしい特撮映画を紹介する効能もない。筆者個人に属する感想を書き流すだけである。
取り上げる映画は特撮ないしVFXと呼ばれる技術を使用した映画だけとする。
とはいえ、CGと実写は区別が難しいので、境界線の判定はけっこうアバウトである。アニメは含まない。フル3DCGのアニメも含めない。また、飛行機やロケットが写っていても、それが普通に撮影できる映像であれば対象に含めない。たとえば社長道中記には南紀白浜便のグラマン・マラード飛行艇がワンカット登場しているが、これは実際に運行している実際の飛行艇をただ撮っただけで特撮には分類しない。逆に、零戦黒雲一家のように、実在する海上自衛隊の潜水艦を撮影しているが作中の役柄は旧日本海軍のイ号潜水艦である場合は、対象物そのものを撮影していないという意味で、広義の特撮に分類している。
筆者が主に多くの特撮映画を見た時期は2つある。1つは子供時代で、テレビの番組表をチェックしては特撮SFっぽい映画を片っ端から見ていた。もう1つは最近で、劇場にも通うがレンタルで往年の映画も見ている。ここでは両者を区別せず、制作年代も考慮せず、単純にタイトルのソート順で取り上げる。これは1本1本をアトランダムに見ていて並び順に意味が無いからだ。また、過去に見た全ての映画を網羅するわけでもない。見たが覚えていない映画などいくらでもあるからだ。特に古い映画は、たまたまタイトルが浮かんだ作品に限定荒れる。
対象は筆者が見た映画とするが、一部見ていない映画を取り上げる場合もある。見ていないが取り上げる話題が存在する時である。