「学校の怪談編、盛り上がってきて」
「何だよ学校の怪談編って」
「今おいらが考えた」
「なんて奴だ」
「夏凛先輩を襲うトイレから出てくる無数の手! 燃えるね!」
「この手は実体なのか? 斬れるのか? 阻止可能なのか?」
「阻止不可能だといいな」
「何を期待しているっ!」
「三太くんはどんどん良い子になっている。しかも、三太くんは死んでいると告げに来た女の子の方が怪しく見えるじゃないか」
「結局今回はどんなことになるんだ?」
「真犯人は三太くんではないと臭わせつつ、三太くん包囲網がきつくなっていく展開だね」
「で、真犯人は誰?」
「そういつは物語的なサブライズの問題なので、結論は最後まで見ないと分からないよ」
それはそれとして §
「今回さりげなく見つけたのは、夏凛と一空の力関係が垣間見えるってこと」
「一空先輩も夏凛はおっかないわけだね」
「圧倒的な先輩だし、そもそも性格的に恐いものね」