「ヤマト2199追憶の航海は古代進視点で航海を振り返る形を取るらしい」
「それがどうした。古代なら主人公だから当たり前だろう」
「当たり前ではないのだ」
「なんで?」
「既に表明したこの条件にジャストミートするからだ」
- 煮えきれない部分が残ったヤマト2199のまとめ直しにチャンス
「それってどういう意味?」
「実はヤマト2199とは、沖田とヤマトが主人公であって、古代は主人公ではないという立場で作られている。だが、圧倒的に多い古代ファンがいるのも確かだ。彼ら彼女らに対して満足を与えているかと言えば微妙だ」
「分かった。まとめ直しが許されるなら、古代の存在感を増量した方が良いわけだね?」
「そうだ。しかし、既に作られてしまったヤマト2199という素材はもはや変えられない。新作カットはあれど、限定的だ」
「古代の出番は増やせないわけだね」
「そうだ。古代の出番を増やしていくと、結局完全新作になるしかない」
「でもそれは無理だよ」
「その通り。そこで【古代進視点で振り返る】というのは良いアイデアだ。作画をやり直すことなく、古代の存在感が増える。しかも、客観的な整合性は横に置ける」
「なんで?」
「古代が個人的に重要だと思ったことだけ語る形式なら、たとえば冥王星攻略を簡単なダイジェストとナレーションで流すことも許されてしまう」
「ひ～。【ヤマトは反対側に隠れたが……】事件かよ」
「まあそれは語り手の主観次第だ。実際にどうなるかわしゃ知らんよ」
「ってことはあれかい?」
「ん?」
「ユリーシャの正体よりも、森雪に宇宙人の親戚がいるかが最重要?」
「そうだな。後は篠原絡みのエピソードは全部どうでもいいが、ピンチに助けに来る山本のコスモゼロは重要だろう」
「さすが古代。気になるのは全部女。男はどうでもいい」
「戦術長も男ですから」
※ 実際の映画がどうなっているのかは一切知りません。念のため
