2014年10月03日
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あんどう養魚場の謎

Written By: 川俣 晶連絡先

 「甲州街道の歴史とすぎ丸君と歩く下高井戸」を見ていて発見が1つありました。p155芹沢政一さんの描くイラスト地図に、【あんどう養魚場】という言葉が見えます。これはこれまで【武蔵野養魚場】だと思っていた場所です。

 しかし、【あんどう養魚場】という言葉は地図でここに見たことがありません。

 そこで【あんどう養魚場】という言葉をネットで検索したら思わず口をあんぐり。

 自分の書いたものがヒットしたではありませんか。

隠れた地場産業か・下高井戸周辺にはいくつもの養魚場があったことを発見!!

 鎌倉街道と神田川の交点(鎌倉橋)の北東側に安藤養魚場って自分で書いてありますよ。

 位置はともかくとして下高井戸の近くに【あんどう/安藤】養魚場が存在したことは間違いないようです。

 では永福通りと神田川の交点と、鎌倉街道と神田川の交点の養魚場はどちらも同時に存在していたのか。昭和44年の問題の地図を再チェックすると、神田川との交点の養魚場はもうありません。ですので、以下の可能性があり得ます。

  • 【あんどう/安藤】養魚場は永福通り沿いから鎌倉街道沿いに移動した
  • 名前の誤記で【あんどう/安藤】養魚場は鎌倉街道沿い。永福通り沿いは武蔵野養魚場

 いずれにしても、取れる範囲で確認を取れれば良いと思いますが、まさかこれほど近くにまだミステリーがあったとは。

オマケ §

 永泉寺坂の名前も書き込まれていたので、もやもや解消。やはりここが永泉寺坂。

 ついでにp153の地図。八代屋は今でもあるので、そこを起点にすると位置関係が分かると思います。三田屋は現存せず今はコンビに(ファミマ)。その隣の鈴木さんは現在カイクラフトのある場所。

 と思って見ていたら【火の見】があるじゃありませんか。大ざっぱに言うとクリーニング屋のあたりの奥の方。

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