2014年10月14日
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好きなのプリシラの謎

Written By: トーノZERO連絡先

「カリメロのリメイクが放送開始されたので、昔のカリメロのエンディングを取り上げよう」

「なんだい?」

「好きなのプリシラ。これは実に奇妙な歌詞なのだ」

「どこが奇妙なんだ?」

  • 1番の歌詞は「あんな奴には負けない」→「喧嘩しないで旅をしよう」
  • 2番の歌詞は「へまはしない」→「君への愛を歌う」

「つまりね。筋が通らない。負けないと言ったら旅をするのはおかしい。その場にとどまって再戦を挑むのが普通だ。しかし、再戦して勝つことなく旅をしようと言っている。2番も同じだ。へまをしないという話と、愛を歌う話は直接つながらない」

「話が矛盾しているわけだね」

「ではこの歌詞は何を歌っているのか。前半は、カリメロが【ヘマをして、あんな奴に負けた】ということを意味する。しかし、後半はこういうことを言っている」

  • 喧嘩しない
  • 二人で山の向こうへ旅をしよう
  • 君への愛を歌う

「つまりなんだい?」

「本当の後悔は、ヘマをしたことでも負けたことでもない。喧嘩をしたこと、二人で旅をしなかったこと、愛を歌わなかったことだ」

「つまりなんだい?」

「プリシラは1人で旅立ってしまった。だからもう喧嘩できない。愛も歌えない」

「旅だった?」

「そうだ。しかし、単に物理的に移動しただけなら、追いかけるという選択肢がある」

「じゃあなんだよ」

「プリシラは既に死んでいるという解釈を思い付いた。山の向こうとは冥界のことかもしれない」

「それは正しい解釈なのかい?」

「さあ、それは分からない。子供だから追いかけられないだけ。本当はプリシラが引っ越してしまっただけ、という解釈でもいいだろうね」