「タイトルぐらいは知っていたが、縁が無いと思って見ていなかった映画だ。しかし、ちょっと巨優美が出てきた」
「当然見ていておかしくない映画をフォローする一環だね」
「1977年なので、ヤマト1977と同じ年だ。つまり、映画とはかくも成熟していたメディアだったのだ」
「それで意味分かった?」
「さっぱり分からないことだらけ。でもそこがいい」
「なんでいいんだよ」
「訳が分かった映画なんて今さら見たってつまらん」
「他に何か感想は?」
「驚くほど台詞が少ない、字幕であることを忘れられる」
「それも凄い話だね」
「だからこそ、難解と言われるのだろう。映像言語でいくら説明したって、届かない人には永遠に届かない」
「内容的には?」
「印象的なシーンが多くていいね。特に、奥さんお家でのお食事シーンが良かったよ。料理は動くし、相手役の女性の母親はおかしくなるし、動物の親子がおかしいし」