2014年10月24日
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ガミラスの植民地統治は上手いのか下手なのか?

Written By: トーノZERO連絡先

Subject: ヤマト2199開戦の経緯の謎

Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】

URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20141003095328

名前: トモネコ

本文:

「ゼーリックとは違い..」

「開戦の経緯」の投稿にご意見ありがとうございます。

トーノ様が感心の無い話題に再びの投稿で申し訳ありません(汗)

占領政策ですが、実はガミラスはヘタではないのか?

と私は考えていたのですが..

例として植民惑星オルタリア解放運動の対応の仕方が余りにお粗末です。手に余ったら殲滅ではいくつ植民惑星があっても足りません。

(親衛隊の介入での対応かもしれませんが)

ガミラスの征服戦略は必ずしも一貫性が無いのかも?

トーノ様の小説「ゼーリック艦隊ついに勝つ」でのゼーリックならば貴族主義で支配は巧みとは思いますが、テロン討伐はザルツに任せられていました。

(交渉が上手くいかなかった一因かも?)

戊辰戦争の長岡藩、河井継之助は中立・調停役を願いましたが、その意見が西郷隆盛まで届く事はありませんでした。

(話がそれてスミマセン)

トーノ様のゼーリックなら地球を赤くするような事は無いだろうと思ったも

ので..

「まず訂正しよう。ヤマト2199の開戦の経緯については、興味が無いのでは無く、そこは曖昧にしておいた方が良いという明確な意見を持っているだけだ」

「なぜ曖昧である方がいいの?」

「開戦とは多くの複雑な条件が絡まり合っているもので、明快な理由を説明してしまうと自動的に嘘になる」

「それは、ABCD包囲網とか、サラエボ事件とか、そういう言葉だけでは片付けられないってことだね」

「そうだ」

「じゃあ、ガミラスの占領政策は下手だと思う?」

「思わない。なぜなら、ヤマト出現前は上手く機能していたからだ。グリーゼ581のエピソードで、はっきりと帰順すればガミラス臣民として扱う政策が上手く言っていると言われている。ところが、ヤマトが出現した後で急にガミラスに反旗を翻す惑星が増えた。これはおかしい」

「それは脚本の不備?」

「不備じゃないとすれば、そこで状況が変わったのだ」

「どんな変化が想定できるの?」

「反デスラー派の暗躍じゃないか? 【おまえらは騙されている】【実は搾取されている】【抵抗が可能であることはあのヤマトが示した】【さあ、立ち上がれ】とあちこちで吹いて回ったのではないか?」

「じゃあ、それまではどんな統治方法だったと思うの?」

「【分割して統治せよ】だろうな。【憎しみはガミラスではなく隣人に向けよ】だ。おそらくガミラスよりも近くの別の惑星に憎悪は向いていたと思うよ。普通の植民地統治手段だ」

「普通って、どこか身近に事例がある?」

「あるよ。アメリカよりも隣国の韓国や中国を憎むように仕向けられている。頭の中身が無いネット住人がどんどん洗脳されてせっせと中韓叩きに走っている。それが愛国だと信じているが、実際には自国の切り売りに協力しているだけで、愛国とは正反対だけど、全く分かってない」

「じゃあ、オルタリアの蜂起ってなんだい?」

「最初からガミラスの方針は【帰順すれば寛大】なのだ。敵対者には圧倒的な殲滅を。あれはね。見せしめなんだよ」

「見せしめ?」

「帰順すれば寛大だけど、敵対すると死ぬよ、っていうことを示して敵対行為を沈静化させようとする行為」

「じゃあ、一生懸命お願いする現地の総督を無視して殲滅を始めるギムレーというのは?」

「あれは、最初から見せしめにする予定で大艦隊を連れてきたのだと思うよ。彼が何をお願いしようと関係ない。当初の計画通りにギムレーは殲滅するだけ」

「事前情報が無いみたいだよ」

「そうだ。最後の最後まで殲滅に値する反乱行動を続けて頂かないと困る。そうしないと見せしめに殲滅できない。もし、【殲滅しに行きますよ】と事前に言って突然態度を変えられたら困る」

オルタリアの総督は何をミスったのか §

「たぶんね。あの人の本来の仕事は、【ガミラスに帰順すればいいこといっぱいあるよ。悪いのは、ずるい隣の惑星だよ。君たちよりも良い待遇を楽して手に入れようとしているよ】というムードを流し続けること。しかし、失敗した。それよりも【ガミラスから独立すればもっといいよ】という敵対勢力の宣伝に負けた」

「敵対勢力ってそんなに簡単にあるわけ?」

「あるある。今の日本だったら、みんなの税金を悲惨な戦争を起こす軍隊のために使うなって宣伝する行為がそれそのものだよ。軍隊なかったら近隣の国家がすぐに来て日本は何もかも奪われて貧しくなるので、もっと貧乏になる早道だが、それでも【軍隊に税金を使わなければもっと豊かになれる】と説得たがるし、それにあっさり騙される人も多い」

「じゃあ、軍隊に金を使ってもいいわけ?」

「最低限の出費は止むを得ない。だが、そこでまた別の誰かが出てくる【隣国は軍事的脅威をましているから軍事予算を増やそう】ってね。これもまた似たような宣伝行為で乗ったら負ける」

「なんで?」

「大金を投じて整備した軍隊はいつかそれに値する働きをすることを証明するために戦争をするからだ。しかし、それは国家として儲からない。戦争で儲けるとは、戦争当事国に高く品物を売りつけることで、戦争をすることではないのだ」

「限界はどこだと思う?」

「せいぜい国連主導のPKOぐらいだろうね」

「戦争は始めた時点で負け組確定なんだね」

「そうだ。勝敗は関係ない」

2199ガミラスの敗因 §

「2199ガミラスの敗因は、そういう意味では、戦争らしい戦争をやってしまったことにあるのだろう」

「地球との戦争?」

「大星間国家連合と1惑星の戦いは実際には戦争ではなく殲滅だ。そういう意味で対地球開戦は間違った選択ではない」

「格下が相手ならいいの?」

「そうだ。圧倒的に格下の相手としか戦争をしない。これもセオリー。今のアメリカが実践しているとおり」

「では2199ガミラスは誰と戦争?」

「2199の場合、明らかにガトランティスだ。あれと戦うことで国力が削がれている」

「実際にヤマトが直接沈めたガミラス艦は多くないってことだね」

「そうそう。損害の大半はコアの爆発。ヤマトはコアしか壊してない」

「じゃあ、ガミラスの敗因は何?」

「地球だけなら敵にしても問題無い。地球のバックにいるイスカンダルにずっと気づいていなかったのが敗因。イスカンダルは格上の相手なので、片手間では戦えない存在」

「ガミラスの戦争相手は、見た目は地球だけど実際はイスカンダルだったわけだね」

宇宙戦艦ヤマト

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