「雨に降られた」
「は?」
「模型を両手いっぱいに持っているので傘も差せない。雨が止んでいる隙に出た」
「天佑だ」
「1/1000ドメラーズだけで片手が埋まったので、大した数の模型は持って行けなかった」
「でかすぎ」
「プレゼント用のガミラス艦セット2も持っていったので、更に持って行ける模型が減った」
「ダメじゃん」
「去年と同じホテルなのに、いきなり送迎バスの発着所が変更で迷う」
「遠いのだね」
「しかも雨が降ってきた。模型が濡れる」
「ひ~」
「でも、奇跡的にダイヤ外の送迎バス到着。客を駅まで送った帰りに、行列に気づいて乗せてくれたようだ」
「ラッキーだね」
「でも、荷物が多いので乗るのに難儀」
「手荷物多すぎ」
「いきなりバスが逆走で焦る」
「ひ~」
「折り返せる場所まで行ってUターンだった」
艦隊集結 §
ドメラーズ集結 §
「海かつきさんが持ってきた未組み立ての1/1000ドメラーズ、プロのAyahttさんの手によって、未塗装とは言え、組み立てが完了してしまった。午前0時半頃に始めて午前2時頃には終わっていた。良いキットだ」
「たったそれだけの時間で形になるわけだね」
「いやいや。初心者相手に解説しながらその時間なのだよ。純粋に没入したら1時間で組めるだろう」
「ええキットや!」
「しかし、プロのayahttさんがマンツーマンで解説しながら組みたててくれるとは、本当に夢のような時間だったと思うぞ。当事者には」
「夢か!」
「現実です」
夢のコスプレ王国 §
「バイキング形式の大夕食会場(みんな共用)での夕食と相成ったわけだが、そこで凄いことになった」
「なんだい?」
「デスラー総統と沖田艦長と南部のコスプレの人がいたが、あちこちで見知らぬ他の客から声がかかって記念撮影」
「ほんとかよ」
「【あ、999だ】という声が」
「ぎゃふん」
夢のカラオケ王国 §
「特ソンカラオケやろうという話になって有志が無料カラオケコーナーに行ったが、なんかグダグダになって行った」
「ヤマトじゃあらへんがな」
「ゴレンジャー歌おうと思って、ささきいさおで調べても出てこない。ジャッカーはあるのに! 終わる頃にふと気づいて特撮で引いたらゴレンジャー出てきた。泣くぞ」
「ヤマトじゃあらへんがな」
「でも、ガイキングのエンディング歌ったからまあ満足、侍ジャイアンツも」
「ヤマトじゃあらへんがな」
「もちろん、ヤマトも歌ったよ」
夢のギター王国 §
「生ギターのある宴会。あれは良かった」
「持ってきたわけだね」
カットしちゃうおじさん登場 §
「ドテチンさんの、メカコレドメラーズの先端にコアシップ付いてる模型も出てきて、凄かったぞ」
「メカコレのコアシップないだろう?」
「デウスーラから切り出したそうだ」
「超音戦士ボーグマン!」
「超音波カッターらしいぞ」
露天風呂 §
「雨の中、雨に濡れながら露天風呂入ったぞ」
「ひ~」
戦国自衛隊 §
「昔ね。カリオストロの城見ないで戦国自衛隊見に行ったのは後悔だった」
「同じ時期に公開されたのだね」
「でもね。なぜか話が戦国自衛隊で盛り上がって、【ああ、戦国自衛隊見ておいて良かった】と初めて思ったよ」
「そこまでかよ」
「だって【僕らの七日間戦争】という言葉まで出たのだからね」
全般的な感想 §
「では、全般的に有意義だったのだね?」
「有意義ではあるが、微妙な空気感が残ったのも事実だ」
「微妙な空気感とは?」
「星巡る方舟についてだな」
「どんな風に微妙なの?」
「どこかぴりぴりした感じもあれば、これで良いのかという漠然とした感覚もあって、人によって受け取り方が違う」
「分かりやすく言えばどんな感じ?」
「ヤマト2199の第1話の最初のカット。ユキカゼが画面に入り込んでくるところで、ここで【すげえ、かっこいい。信じられないぐらい。新時代のヤマトが出現した】と思った人と、【モーションの付け方、下手くそ】と思った人がいた。評価が歴然として違う。しかしまあ、【下手くそ】と思った人も、第七章に向けて徐々に上手くなっていくプロセスを見て納得した人もいるから、一概にマイナス面とは言えないけれどで。でも第1話の評価には実は人によってギャップがある」
「凄く微妙だね。諸手を挙げて誉めても、微妙感を表明しても噛み合わない可能性があるワケだけだね」
「そうだ。その微妙感に似た感じがある」
「それは2199全般の問題として捉えればいいのかい?」
「いいや。実は【ヤマトよ永遠に】に似ているのだ」
「えー」
「【永遠に】も実は凄く微妙で【しょうもない映画】と思った人と、【あれが凄く面白い】と思った人の間で凄くギャップがあって、ぴりぴりした緊張感がある。2199でヤマトファンが割れる可能性があるけれど、実は【永遠に】の段階でも同じような問題はあった。それ以前にも【ヤマト2】でも同じような感覚はあったと思う」
「でもさ。コアなヤマトファンはそれほど仲が悪い感じではないよ」
「2009年まではヤマト冬の時代で、孤立した少数派だったからな。内部抗争などはあり得ない世界だったと思うよ」
「今は内部抗争があり得る世界なのかい?」
「ヤマト2199で突然集まったファン層でかなりの大所帯になったからな。そして、彼らは全員同じ夢を見ていない。血で血を洗う抗争が起きてもおかしくない条件は整った、そこに、星巡る方舟というマッチが投げ込まれた」
「ひ~」
「ある意味で、最悪のタイミングで最悪の映画が来たとも言えるし、それはヤマト2199の第1話の時点で不可避だったとも言えるし、そもそも【さらば】、【ヤマト2】のあたりから必然的にヤマトが内包したリスクだったとも言える」
「それで、具体的に星巡る方舟のどこがマッチなんだ?」
「それはみんな劇場で確かめよう。上映している間に劇場に走れ。まだ星巡る方舟はロードショー公開中だぞ」
「三面記事的興味であろうとも、劇場が客で埋まればそれでいいわけだね」
「まあ、バーガーは悪くないし、見て面白かったらそれで良いし」
「逆に、突っ込みどころ満載だと思ったら?」
「突っ込め。突っ込みどころ満載なので、好きなだけ突っ込むのがヤマトの楽しみ方。昔からそうなんだよ」
「なんてこった!」
「でもそれは見てから始まるお楽しみ」
「みんな(劇場に)走れ!」
「結局、ヤマトは映画を見て印象が良くても悪くても楽しめる。扱い方を間違わなければね」
「凄く良かった、という人もけっこう多いのだから、見て良かったと思える可能性も大きいわけだね」
「逆に、【スタートレックかよ】と思った人も突っ込む楽しみがあるのでオッケーだ」
「スタートレックかよ」
「スタートレックほとんど見てないんだよ」
「あれまあ」
「ってか、よく考えるとヤマトにはこういう話は無いけれど、宇宙大作戦ならあってもおかしくないな……としみじみ思ったよ」
「それが何を意味するか、気になったら?」
「みんな(劇場に)走れ!」
「やはりそれで終わるのか。ってかそれはザブン……ごほごほ」