「デスラー機雷のとき、ヒスはデスラー紀元103年と言っている」
「うん」
「異次元空洞の後で、ドメルの日記には1月7日と記録している。おそらくガミラスの暦」
「西暦じゃないってことだね」
「ではこの1月7日はデスラー紀元何年?」
「さあ。103年?」
「デスラー機雷が1月1日だとしても、異次元空洞まで7日間。それはいくらなんでも短い。だから、少なくともデスラー紀元104年かそれ以降」
「以降ってなぜ? 104年と言い切らないの?」
「デスラー紀元は少なくともデスラーが産まれて以後の暦であるはずだ。総統就任後かもしれない。それなのに104とは値が大きすぎる。地球の一ヶ月ぐらいがデスラー紀元の1年と思っても良いかも知れない」
「えー」
「だとすると、デスラー歴で1年以上が過ぎていてもおかしくはないぞ」
オマケ §
「ちょっとした思い付きでね。1年は1ヶ月と定義してみた」
「何を考えているの。おねがい、アベルト、もうやめて」
「その願いは聞けぬ」
「なぜ?」
「私はアベルトなどという名前ではないからだ」
「良く見ると、あなたはデスラー1974!」