「なんでこれを見たの?」
「大脱走を検索したら一緒に出てきたから」
「こっちを先に見ることになったわけだね」
「でもまあ、大脱走は昔見てるから」
「なんて奴だ」
「感想は?」
「凄く面白い。中盤も階級詐称はかなりファンタジーという気もするけどね」
「どこがいいんだ?」
「みんなの顔つきが違うよ。モノクロの戦争映画は戦争を経験してる世代だからね」
「そこか」
「あと、戦って戦って戦い抜くというのは宇宙戦艦ヤマトの古代守みたいだ。元ネタだろうね」
「そこもポイントか」
「あとは勝つために戦うのでは無く、難民を救うために戦うのがいいね」
「逃げる映画なんだね」
「とりあえず、若い頃の勝新太郎は良いことが分かった」
「そうか」
「あとね。勝新太郎の主人公。字が読めないんだよ」
「まさか」
「あの当時はまだそういう人間がいてもおかしくなかった時代。そういうことだろう」