Subject: なぜ古代はコスモタイガーの時代にもコスモゼロに乗るか?
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20150410082049
名前: トモネコ
本文:
「2199の潜水艦形態の原案」
トーノ様の影響で私も最近パーフェクトマニュアルを読んでいるのですが、2巻の218ページの松本氏のインタビューで「予定では冥王星でヤマトが逆転した時、潜水艦みたいに水面をはしる場面があったのです。」と書かれています。
2199の潜水艦形態は1974の時点で考えられて
いたのですね。また、オクトパス星団はタコの燻製が由来とも(^_^;)
「ヤマト2199の全般的な弱点は、2つある」
「それはなんだい?」
「1つは、プレステ版の流れを継承しているが、みんなあまり記憶に残っていないので、そこが浮いていること」
「もう1つは?」
「誰も知らない旧作の没ネタをよく拾って作品に取り込んでいることだ」
「ヤマトに忠実なのだが、みんな知らないとあまり忠実に見えないってことだね」
「そうだ。確認したら確かにトモネコさんの言う通り、そう書いてあったよ」
「では、冥王星に逆さまに浮かぶ2199のヤマトが本来のヤマトだと思ってよいの?」
「それは微妙だ」
「なんで?」
「2199は第3艦橋で指揮を執らないからだ」
「ああ、そうか。艦を反転させて第3艦橋で指揮を執るから、そのまま浮上するといちばん高いところに主要スタッフがいたはずなのだね?」
「そうだ。そこで第3艦橋から顔を出して周囲を警戒。反射衛星がキラッと光ると【急速潜航】になって、セイルの上の兵士がみんな慌てて艦内に飛び込む。そんな描写が想定されていたような気がするが、2199では想定されていなかったのだろうと思う。みんなCICにこもって指揮する形になってしまっているからね」
「それは2199の第3艦橋はあまり艦橋として機能していないってことだね」
「逆にいえば、ヤマト1974の第3艦橋は純然たる予備艦橋として機能していたので、単にひっくり返すと潜水艦っぽく見えるレベルではなく、第3艦橋を艦橋とした行動もあり得たはずだと思う」
「つまり、2199が掬い上げることができなかった芳醇な可能性はまだまだ眠っているわけだね」
「むしろ、2199は現代戦っぽい感じに仕上げた結果として、様々な可能性を取りこぼした感がある」
「だから、1つ1つのネタはマニアックだけれど、全体としてインパクトが薄い感じなのだね」
「そのあたりは、戦艦大和が産まれて沈む短い青春を走り抜けた時代の時代性を取り込んだヤマト像に期待したいところだ」