「クイーン・オブ・アクエリアスの謎が解けた」
「謎とは?」
「あまりにも唐突で理由付けが存在しない。なぜああいう姿形なのか」
「それで?」
「ゴジラ対メカゴジラを見て田島礼子が出ていたが、クイーン・オブ・アクエリアスと雰囲気が似ていた。クイーン・オブ・アクエリアスは田島礼子のイメージでデザインされているのだよ。たぶん」
「それが理由付けが無い根拠になるのかい?」
「そうだ。彼女は実在の女優であり、声優より実写の女優をやる方が多い」
「だから?」
「彼女が彼女である根拠付けは映画の外側にあるのだ」
「映画の中を隅から隅まで探しても見つからないわけだね」
「そうだ。田島礼子が映画の外からヤマトに語りかけている感じのイメージだろう」
オマケ §
「とすると、ここに敵はいませんという台詞の意味も変わってくる。映画の中に本当の敵はいないのだ」
「本当のヤマトの敵は現実社会にいるわけだね」
「とすれば、実際にヤマトの敵になったものは現実の敵が偶像化されたものであるはずだ」
「ディンギル?」
「いや。ヤマトが自爆して立ち向かうのはアクエリアスそのものだ」