Subject: ガミラスの仮面 ~推理サイボーグ真田志郎の事件簿6~
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20150421000025
名前: トモネコ
本文:
トーノ様、お疲れ様です。
「ガミラスの仮面」読ませて頂きました。
今回も元ネタから推測するのでは無く純粋に作品を楽しみました。
推理サイボーグのシリーズはヤマトより登場人物は借りても、ヤマト本編とリンクする事はしないと思っていたのですが、ゲール登場以来本編とリンクしてしまいましたね!
これも、ゲールのパワーでしょうか(^_^;)
まさか○○ドアの向こう側があの場面とは!
私はこの作品を特異点モノのSFとして読みました。
「コスモガンフロンティア」も期待します!
「トモネコさん、お読み頂きありがとう」
「元ネタ知らなくてもいいの?」
「いいぞ。知らないことを前提に書いてあるからだ」
「本編とのリンクはどうなるの?」
「もう切れた。仮に続編があるとしても、未来の人達は出てこない」
「それはどういう意味?」
「ドリトル先生と月との関わりは3冊切りなのだ」
- 『ドリトル先生と月からの使い』
- 『ドリトル先生月へゆく』
- 『ドリトル先生月から帰る』
「つまりなに?」
「今回のガミラスの仮面は、【ゲール先生ガミラスに帰る】という話として考えたものだ。話としてはこれっきりすっぱり切れるよ」
「もし、コスモガンフロンティアを書くとしたらつながるのでは?」
「具体的な内容はまだ何も考えてないよ」
Subject: ガミラスの仮面 ~推理サイボーグ真田志郎の事件簿6~
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
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名前: めとろん
本文:
トーノ様 こんばんは。
「ガミラスの仮面~推理サイボーグ6」、たった今読み終わりました。
「本物」ゲールと真田さんの直接対決、実現して頂いて嬉しいです!
それにしても最後のこの2人の会話が痺れますね。
「君のような男が部下に欲しかった」
「ゲールさんはご立派だと思います」
2199ではあれほど「総統LOVE」だったゲール閣下が、ガミラス最後の決戦を目の当たりにして「こんな馬鹿げた戦闘を誰が指揮しているというのだ」とのたまってみたり、岩に潰されそうな男の子を危機一髪で助けたり...
ゲール閣下があまりにも男前で、とても揉み手などする輩には思えません。
「ガミラスの仮面」級の素敵なタイトルの小説をまた期待しています。
例えばトーノ様が以前こちらで歌詞を書かれた「不思議なメルダ」とか...
「めとろん、お読み頂きありがとう」
「何か追加で言うことはあるかい?」
「ゲールの性格設定に関しては一言だけ追加するが、実はヤマト1974のゲールと、ヤマト2199のゲールは全く性格が違う。前作と本作のゲールはあくまでヤマト1974のゲールの七色星団決戦後という想定で書かれている」
「2人のゲールはどこが違うのだ?」
「ヤマト1974のゲールは以下のような男だ」
- 揉み手の男ではない
- 総統への忠誠心を口にするが、デスラーにラブラブでもない
- デスラーへの告げ口は降格の腹いせでしかない
- 自分が司令官だったこともある基地の喪失はかなり応えた
- ドメルが自爆装置を使うと知った時は、本当に驚いて観念した
- 意外と発想や趣味は多彩
「つまりなんだい?」
「この男は、3回の挫折を味わっている」
- 降格時
- 基地喪失時
- 自爆時
「では2199ゲールはどうなんだい?」
「実はほとんど挫折を味わっていない」
- 降格は悔しいが目の上のたんこぶであるドメルは親分のゼーリックが取り除いてくれた
- バラン基地は失われたが、その代わり3万隻の無敵艦隊を手に入れた
- 3万隻の無敵艦隊は手放すことになったが、その代わりデスラー直属の指揮官になれた
「というわけで、ここでのゲールは、以下のように判断して書かれているのだ」
- 脇の甘さが消えた挫折多き大人
- 揉み手は揉まない (どのみち、格下の地球人相手に揉み手は揉まない)
- デスラーにラブラブというほど好いてはいない (どのみち、最後の戦闘はヒスが【おかしくなられている】と判断するほど酷いものだった。デスラーの指揮だと知っていても批判されて当たり前。ましてゲールはその時、誰が指揮しているか知らなかった)
「で、そのことがどういう意味を持つの? 2人のゲールが別人だとして、それに意味があるの?」
「そうだ。実は前作では、2人のゲールが出てきて、1人は1974の設定を語り、もう1人は2199の設定を語る。その結果、ゲールが2人出てきて証言が食い違うにも関わらずどちらが本物か分からないという話になっているのだ」
「で、本作のゲールはなぜ1974ゲールなの?」
「上司にささやかな嫌がらせをしたら、バラン基地が壊滅して愕然としたゲールのその後をイメージして書いたからだ。俺はゲールだと言って退場した2199ゲールは自己主張が強すぎて、プライドも高すぎて、東京に来ても生きては行けないだろう。プライドを捨てざるを得ない経験をした1974ゲールならまだそこに適応して生きていける芽がある」
オマケ §
「2199ゲールに関しては、実は劇場公開版25話とTVorBD版ゲールではまた人物解釈が分かれる」
「まさか」
「劇場公開版25話のゲールは、揉み手の力で乱世を生き抜いた強者だ。次々と関係した者達が死んでいく中で、彼だけは揉み手の力で生き抜いた。それはそれで強者なのだ」
「じゃあTVorBD版ゲールは?」
「俺はゲールだと言ってあっさり死んでしまう。本来フラーケンもゲールもデスラー派だったはずなのに、あっさりとフラーケンはディッツ側に寝返っている。その点から言えば、ゲール艦隊三十余隻と、潜宙艦たった一隻が対峙した状況で本来立場が弱いのはフラーケンの方だ。それにも関わらず、肥大化した子供のような自我を剥き出しにする以外打つ手が無いゲールはまさに小物。三万隻の無敵艦隊から三十余隻を分離してここまで率いてきた冴えがまるでない。つまり魅力に劣る」
「つまり、君はヤマト2199は劇場公開版第25話を推すわけだね?」
「ヤマト2199はいろいろあったが綺麗に終わったからまあいいんじゃない?というのは、基本的に劇場公開版第7章についての評価だからな」
「TVorBD版はそれほど綺麗には終わっていないわけだね」
「まあ、いちいち目くじらを立てるほどの差ではないけれどね。でも、ゲールの人物評価ははっきりと違ってしまうだけの差異はある」
「ってことはヤマト1974ゲールと、ヤマト2199劇場公開版ゲールと、ヤマト2199TVorBD版ゲールは全部別人……。ゲールが3人も!」
「3人のゲールが過去を回想するゲール座談会とか、実現しそうだね」
オマケ2 §
「左腕にコスモガンを持つ男。コブラ・ススム。兄の形見のコスモガンを左腕に装備して、アーマロイド・ユキを相棒にタートルネック号で今日も宇宙を行く。兄さんを殺したのはおまえか!」
「それがコスモガンフロンティア?」
「いや、口からでまかせ」
「ぎゃふん」
オマケIII §
「赤いキャンディーを知ってるか、青いキャンディーを知ってるか。戦え今がその時だ。宇宙(そら)を見ろ、発進5秒前。宇宙スペースナンバーワン。戦国魔人ナンバーワン♪」
「それが不思議なメルダ? とりあえず、メルダがキャンディーをなめると、戦国の魔人と言われた織田信長になるという話でOK?」
「いや、口からでまかせ」
「ぎゃふん」