2015年04月28日
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感想・映画「セッション」

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「もうちょっと映画が見たよ」

「贅沢を言うな」

「やっとセッションを見てきたよ。新しいTOHOシネマズ新宿で」

「ふーん。TOHOシネマズ新宿ってどうだった?」

「そうだな。ロビーがバルト9風、エスカレーターが新宿ピカデリー風。スクリーンの前のフロアは横浜ブルク風」

「オリジナリティは無いのかよ」

「屋上のゴジラだけはオリジナルかな」

「でも劇場に入ったらもう見えないじゃないか」

「そうだね」

「結局全体としてどうなんだ?」

「周辺はゴミゴミしている街だし、人は多いし、やっぱり落ち着けないね」

「やっぱり府中がいい?」

「駅からの距離といい、落ち着いている雰囲気といい、府中の方が好きだな」

感想「セッション」 §

「じゃあ、肝心の映画を語れよ」

「そうだな。ポイントは3つ」

  • ジャズ
  • ゲイ
  • 教育

「ジャズとは?」

「全編ジャズが流れ続ける」

「ゲイとは?」

「師匠の男と弟子と若者の関係で始まって終わる。ヒロインっぽく出てくる女性は最終的に絡まない。男の度を超えた愛憎ドラマだ。本編中でも指揮者が楽団員をゲイ扱いして罵倒する」

「教育とは?」

「要するに限界を超えた本物の人材を育てるという話だ。そして、それが成し遂げられたとき、弟子は師匠を乗り越えてしまう」

「良い映画だったと思うかい?」

「思う。映画館で見られる映画がみんなこのレベルなら、本当に毎週通える」

感想の続き §

「それで他に言うことはあるかい?」

「ベニー・グッドマン物語と感触が似ているような気がしたが、結局音楽的叛逆という要素が似ているのだよ。表面的にはジャズという要素しか共通点は無いが、どちらも、期待されたものをやらないという音楽的な叛逆要素が含まれる」

「それに意味があるのかい?」

「あるとも。結局、【ロックは思想だ。それが理解できないのは馬鹿だ】と言葉で言ってしまって白けるのがロック。能書きを言葉で言う代わりに音で叛逆するのがジャズだ」

「ふーん」

「だが、映画本編中にジャズは死んだと言われているが、ジャズは既に死んでいる」

「ロックは生きているわけ?」

「たぶん、ロックは最初から死んでいる」

「生きているのは誰だよ」

「さてね。おいら達はみんな死者の国の住人だからな」