2015年07月14日
川俣晶の縁側ソフトウェア技術雑記 total 7106 count

Webブラウザのプロセス数の研究

Written By: 川俣 晶連絡先

 単なる調査結果のメモなので、意味とか価値とかは気にしないように。

 あくまでこれを書いている時点での手元のPCでの調査結果で、時期や環境が違うと結果は異なる可能性がある。

プロセス数とWebブラウザ §

 閲覧するページが増えるとプロセス数が増えるWebブラウザと増えないブラウザがある。

  • Edge 増える
  • IE 増える
  • Chrome 増える
  • Firefox 増えない
  • Safari 増えない

 ただし、必ずしも閲覧ページ数とプロセス数は連動していない。たとえば、Edgeはブックマークを開くだけでプロセス数が増える。(ページは開いていない。ブックマークを開いただけ)。開いたタブの数よりも起動しているプロセスが少ないケースも多い。

 また同じ実行ファイルのプロセスが増えるものと、別の実行ファイルのプロセスが増えるものがある。たとえばChrome.exeはChrome.exeが増えるが、MicrosoftEdge.exeは、違うMicrosoftEdgeCP.exeが増える。

プロセスが増えることの推定されるメリット §

 個別コンテンツの閲覧が分離されているので、何か問題があっても回復しやすい。実際にIEが【プロセスが落ちた】と言ってくる場合でもIEそのものは落ちていないことが多い。

プロセスが増えることの推定されるデメリット §

 プロセス間通信はコストの重い処理であり、プロレスの確保もシステムのリソースを消費する。何も問題がなければ資源を圧迫しやすい。

メモリイーターの問題 §

 Firefoxはメモリイーターと言われことがあるが、新しいタブを作成した時にプロセスを増やさないので、プロレスを起こすWebブラウザよりも資源の消費に優しい可能性がある。そこで簡単にChromeとメモリ消費量を比較してみた。

起動時 §

Firefox 約144KB

Chrome 約71KB

タブ10個同じサイトを開いたとき §

Firefox 170KB

Chrome 75+51+16+38=180KB (chrome.exeが4プロセスあったので、その合計)

 というわけで、起動時はFirefoxの方がメモリを食ってるがタブ10個を開くとメモリ消費量は大差なくなってしまった。メモリ消費量は、使い方次第で大きく変化するので、単に起動しただけの状態での比較は余り意味がなさそう。