「サイボーグ009怪獣戦争を見てアッと思ったが、怪盗ドラパン謎の挑戦状に似ている」
「どこが?」
「要素は多い」
- ゲスト美少女
- 集団ヒーローだが、活躍する面子は限定的
- 敵味方の逆転劇
- 間抜けなギャグキャラ(ドラリーニョと子供007)
- 小さな作品クロスオーバー(ドラえもんとレインボー戦隊)
- 味方による攻撃
- 仲間を集める要素
- 切り札となる特別な力(友情テレカと001の超能力)
- 分身的表現 (複数出現するドラリーニョと0011の2人)
「では、真似をしたと思っていいのかい?」
「いや、弱点を修正して克服していると思う」
「サイボーグ009怪獣戦争の弱点とはなんだい?」
「ヒロインの位置づけと逆転劇が分かりにくいのだよ」
「可愛いのに、なぜそもそも敵の手先になっているのか分かりにくいわけだね」
「最初から裏切るために出てきたようなものだ」
「それで?」
「これがドラパンになると、ヒロインの役割がミミミとドラパンに分解される。そして、裏切りの要素はドラパンに与えられ、ドラパンは本来善人だがミミミを人質に取られて止むを得ず悪に加担しているという解釈に変更される。これで可愛い女性という属性を持った少女は最初から最後まで可愛いまま残り、怪盗ドラパンのような正体を見せないトリックスターだけが属性の変化を起こすが、もともと変化していなかったわけで、それほど分かりにくいわけではない。本当は君たちの味方だ……と示すだけで良い」
「ヘレナの破壊工作は描かれていないから、分かりにくいわけだね」
「ドラパンの友情テレカ集めはそこそこ描かれているから、より分かりやすい」
結論 §
「では、サイボーグ009怪獣戦争より怪盗ドラパン謎の挑戦状の方が出来が良いと思っていいのかい?」
「そう思うが、サイボーグ009怪獣戦争がつまらないというわけでもない」
「あれはあれで良いのだね」
「少し話をひねりすぎだと思うだけだ」