2015年09月08日
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感想・映画「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」

Written By: トーノZERO連絡先

「何となく見始めたら最後まで見てしまった。非常に良く出来た面白い映画だ。特に、物語の健全性というものがきちんと分かっている。近年のクレしん映画ではそういう特徴はよく見られるものではあるがな」

「ふーん。どこが良かった?」

「コートを羽織って白いズボンを履いているみさえが、スマートで格好良く描かれていて、まさに作品のヒロインとして立っていた。更に、婦警の段々原の豊満な色気、小女鹿のセクシーさと全方位で作品を支えている。逆に、男の方は、ロボ父ちゃんという強烈なキャラクターがいるために、それに負けない黒岩や鉄拳寺というかなり強烈なキャラクターが配置されている。キャラクター配置に無駄が無い。良く出来ている」

「ふーん。それで面白かったポイントは?」

「家族は大事だが、自分は本物では無いと悟ったロボ父ちゃんの末路がいい。最後まで、ロボ父ちゃんは家族を愛していた。しんのすけの声援でどちらの父ちゃんも力を発揮したが、みさえの声は生身の父ちゃんにだけ向いていた。それに気づいて腕相撲勝負で負けてしまう。死ぬと分かっていながら最後まで意地を見せたところが凄いと思うよ」

「他には?」

「ナルシーな黒岩と、ドジが多い段々原。ゲストキャラも凄く良かったと思う」

「それだけ?」

「コロッケの五木ヒロシのロボットネタが存在するから、最終決戦は五木ヒロシ巨大ロボ戦になる。そして、頑馬 博士が作った五木ロボだが、頑馬 博士の声優がコロッケというのも面白いところだ」

「見どころが多いのだね」

「まだまだあるぞ。冒頭のカンタムロボ戦、あそこだけ本郷みつるらしいぞ」

「どこが良いの?」

「馬鹿馬鹿しい戦いではあるのだが、ドリルは尖っていないとか筋の通った描写が混ざっていてギャップで笑える」

「無駄に超が並ぶ笑える戦いってことだね」

結局 §

「結局、この映画は面白かったというのは分かったが、最大のポイントはどこだと思う?」

「結局、最後の最後までロボ父ちゃんを完全には受け入れなかったみさえが、2児の母でありながら、完全にヒロインとしての立場を貫徹されていて、【ああ、やはりみさえはいいね】と思える点だ」

「2児の母でもヒロインになれるわけだね」