戦艦アンドロメダはアンドロイドの夢を見るか? 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】

「突如、アンドロメダは本来アンドロイドだという仮説を思い付いた」

「その意味は?」

「松本零士には、機械への過度の依存を是としない作品群が存在する」

「銀河鉄道999だね」

「そう。999は1977年連載開始なので、1978年のヤマト2はそれ以後になる、そして、その片鱗はヤマト2にも見られる」

「機械に依存しすぎるアンドロメダへの真田の批判だね」

「そうすると、アンドロメダの物語的な位置づけは【過度の機械力】であり、機械の身体に近いのだが、もともと人格が存在しないので、むしろアンドロイド兵そのもの。そう考えれば、アンドロメダはアンドロイドとイコールになるのだ」

「つまり、敵の母銀河の名前が【アンドロメダ星雲】なのに、その名前が地球最強戦艦についているのは、アンドロメダの由来が星雲ではなくアンドロイドにあるからだね」

とすれば §

「とすれば。比較的さらば宇宙戦艦ヤマトに似た展開を辿ったヤマト2の後半は、本来の松本構想からすれば違うかもしれない。松本さんの頭にあったヤマト2の後半の軸は、彗星帝国に乗っ取られて機械が操作する無人のアンドロメダと、人が動かす宇宙戦艦ヤマトの一騎打ちだったのかもしれない」

「撃たずに交差するアンドロメダとヤマトはその予兆だね」