宇宙の破片」
「まず自分自身の興味は既にムダ堀から府中用水にシフトしつつある」
「どうして府中用水?」
「玉川上水と何か関係があるかもしれないからだ。玉川上水の失敗事例あるいは同じ技術で施工された水路だという可能性がある。その上、既に断片的に知っている水路網がこれに属するらしい」
「それで?」
「まあ、ムダ堀の総決算の確認という意味で、決着を付ける意味で行ってきた」
「どこに?」
「実は、府中市郷土の森博物館で、企画展「ムダ堀の謎をさぐる」をやっていると知ったのだ。それで」
「感想はどうだった?」
「これはね。たぶん紀要No.25の【ムダ堀に関する覚書】をより分かりやすく語り直したものだろうという気がする」
「ということは、あまり目新しい話はない?」
「何もかも覚えているわけではないから面白かったよ」
「それだけ?」
「あとね。自転車で浅間山まで行っただろう? それから調布基地/調布飛行場にも興味を持つようになり、土地勘のある地域が大きく増えた。おかげで、話がよりよく頭に入るようになったよ」
常設展 §
「ついでに常設展も見てきたよ。もっとも企画展の横から入ったからそこは出口。逆順に歩くことになった」
「なんてことだ」
「古い府中の模型を見ながら面白かったよ」
「ポケットモンスター XY 宇宙の破片」 §
「なぜこれを見た?」
「あくまでついで。ムダ掘りがメインテーマ。たまたまやってたから見てきただけ」
「それでどうだった?」
「巨大な全天周スクリーンを活かして、映像的に楽しい内容だったよ。テレビと同じオープニングでも、その周囲にいろいろな映像が出てきて楽しい」
「ストーリーは?」
「宇宙飛行士がデブリの危険を説明してくれる話で、それはそれで面白かったぞ。衛星がデブリと衝突すると壊れてもっとデブリが増えるとか。かなり恐い話だ」
「なるほど」
「まあ出発直前の宇宙飛行士が、見学者の子供の相手をして説明してくれるかといえば、それは無理だろうけどな」
「ひぃ!」