「好きやなー、こういう映画。はっきり言って、ロボットとか宇宙船とかましてや怪獣とかヒーローよりも好きだ」
「ヒーローじゃないのかよ」
「そうだ。強いて言うと、ナイン(2009)という映画に似ている」
「で、何がポイントになるわけ?」
「やはり幻想だよ。事実と幻想がシームレスにつながる世界」
「なるほど」
「こういう映画が見られるならば、映画を見るのも悪くない……というタイプだな。自分には」
「自分には?」
「他人は知らない。パーマン1号をパーマンに任命しないバードマンに用は無いという人もいるかもしれないが、自分は違うわけだ」