Written By: 川俣 晶
「これは面白いな」
「どこが?」
「前回は九郎丸のラブ話なので、今回はキリヱの番かと見せかけて、最終的に何か異常な事態が始まるという展開に続いた。これはけっこう意外性があって良いと思うぞ」
「それがそんなにいいの?」
「物語は、何か意外なものを入れて、読者を釣り込んでいかないと。全て予測可能な物語は読まなくでも良い物語なのだよ」
「ところで、先物とFXってなに?」
「先物というのはね、昔いたスケバン刑事の麻宮サキの獲物の略だよ。FXは鉄人28号FXのこと」
「嘘つけ」