「見たぞ」
「それで?」
「面白かった」
「どこが?」
「国が大切だという者達が多い中で正義を貫いた主人公の弁護士は格好いい。法律を無視して良いと言う話にはならない」
「それから?」
「東ベルリンはいいね」
「ふーん」
「そもそも、ブリッジの映画でもスパイの映画でも無い。ひたすら、弁護士が国家的な交渉をする映画なのだ。面白いな」
「なるほど:」
「さてここからが本題だ」
「えっ?」
「額を大きく出して強い語りで勝負する主人公の弁護士はスペース1999のコーニッグ司令官みたいだ。そういう意味ではソ連のスパイのアベルは、バーグマン教授みたいに落ち着いた良い老人だ。そう言われてみると、ラッセル博士みたいな感じの女性も出てくる」
「まさか」
「作品の持ち味はスペース1999第1シーズンに近いなと思った」
「ジャンルがかなり違うよ」
「ジャンルの違いは表面的な違いに過ぎない」
おまけ §
「で、U-2のパイロットはカーター相当な」
「そこまで考えなくてもよろしい」
「しかし、U-2という主役メカがあるのもイーグル宇宙船のあるスペース1999みたいだ」