2016年02月08日
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京王電鉄京王線の連続立体化交差事業及び関連する側道整備についての説明会に行ってきた

Written By: 川俣 晶連絡先

「というわけで、京王電鉄京王線(笹塚駅~仙川駅)の連続立体化交差事業及び関連する側道整備についての説明会に行ってきた」

「長いよ」

「場所は松沢中」

「感想は?」

「2線高架、2線地下という計画で既に確定して動いている感じで、工事の手順も各校区の施工者(JV)も全て決まっていた。こちらとしては、はやく開かずの踏切対策をしてくれれば、それでオッケー」

「他に感想は?」

「確かに京王線の輸送力は足りない。慢性的に酷い混雑はあるし、事故にも弱い。でも、この先少子化と在宅勤務が進行すると、必要輸送力がこれ以上必要とされる可能性は無いような気がする。実際には、明大前と千歳烏山が4線の追い越し駅になるだけで問題はほとんど解消してしまうような気もする」

「地下の2線は作らないってこと?」

「地下派を黙らせるための人身御供としてあるだけかもしれない」

「作る可能性はないの?」

「あるよ。おそらく、高架工事が終わった後でお金がいっぱいあれば、作ってもいいんじゃないかな。確かに調布から新宿をダイレクトに結べばメリットがある」

「じゃあさ。高架2線にするだけでもメリットあり?」

「かなりあると思う」

「じゃあ、地下派はどうだった?」

「依然として地下派は健在。でも、かなり言ってることはおかしくなってきている。相変わらず話が長くて論旨が不明瞭だがね」

「彼らの独演会じゃないってことだね」

「本当に、【もっと手短に臨死を明快に説明して下さい】って文句を言いたくなったよ。でも言う直前に話を終わらせたから、嫌がらせのプロなのだろう」

「わはははは」

「実際に既に施工者まで決まっている状況では、もう計画変更など出来る段階では無いと思う。仮にもしも計画変更を実施したらそれは即座にコストアップ要因になる。しかし、【地下の方が安い】という論旨は崩していないから、話が混迷していく」

「自己矛盾?」

「自己矛盾と言えば、おかしかったことが1つある」

「それはなんだい?」

「1人目の地下派が、高架の方が安い根拠の数字を示せと要求した」

「うん。まあそれは、それなりに説得力はあるよね」

「そうだ。そんな数字をまとめ直すとコストアップ要因だということもあるけどね」

「ぎゃふん」

「で、2人目の地下派が近隣の85%が地下に賛成という数字を出したが、誰を対象にどんな質問をした結果の数字なのかはっきりしなかった。とりあえず、地下派が喋ると起こる拍手を聞いた限り、85%もの支持があるとはとても思えないがね。その時思ったよ」

「なんて?」

「その85%という数字の根拠を示せよって」

「1人目が数字の根拠を求めたが、2人目が根拠を求められるような曖昧な数字を言ってしまったわけだね」

「そう。そこは自己矛盾しているわけだが、そこに誰も突っ込まないあたりが【地下派】の胡散臭いところだ」

「胡散臭いとは?」

「つまり、彼らは本当に自説の正しさを主張したいわけではない。そうではなく、相手の論旨を撃破して無駄金を使わせたいだけなのだよ。たぶんね」

「つまり、相手に予定外の金を使わせたら勝ちで、そのために使用される言葉は全て武器。武器に一貫性は必要無いってことだね」

まとめ §

「では、最後に君の感想をまとめてくれ」

「最後にひと言だけで要約すればいいのか?」

「そうだよ」

「じゃあ、ひと言。【地下派】って、喋らせておくと自滅する人種なんだね」

「そうか。いつも長々と演説するから、言わなくてもいいことまで言って自滅するわけだね」

「でも彼らはそれに気づかない」

「なんで?」

「だって、全体主義集団においては、集団への忠誠心を示すことは最優先であり、外部からどう見えるのかは2の次3の次だからさ」

「ぎゃふん」

オマケ §

「結局、これはガス抜きのためのイベントであって、質疑応答に真面目に付き合う意味はあまりないと思う」

「じゃあ行く必用は無いの?」

「いや、計画の進捗を知るにはいい機会だから行っても良いと思うよ。普段は入れない場所に入る機会でもあるし」

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