2016年02月10日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマト total 1533 count

21世紀ヤマトでスターシャが悪女になる理由

Written By: トーノZERO連絡先

「最近のフラットな世界観には【試練】という要素もない」

「じゃあ、映画クリードで主人公が挑戦する理由はなんだい?」

「それは自分の力の証明だ。あれは【試練】ではない。最初から強いんだ」

「ふーん」

「そうすると、スターシャはヤマトに試練を与えることができない」

「なるほど。だから水先案内人を寄越すわけだね」

「そうだ」

「それで?」

「しかし、単純に試練を抜いただけでは話が成り立たない。イスカンダルに到着した後で、スターシャはコスモリバースを渡すか渡さないかでやきもきさせる必要がある」

「それで?」

「しかし、ヤマトに試練は与えられないから、自分の苦悩に還元させるしかない。答えは判っているのにワガママで悩む」

「つまり、スターシャの悪女化だね」

ユリーシャの必然 §

「スターシャが悪女化すると、善なる味方のキャラクターが不在になる。その穴を埋めるのがユリーシャ。従って、ユリーシャは物語後半にのみ登場できる。ヤマト1974で、善なるスターシャの登場は異次元空洞以降だからだ」

「それがフラットな世界観の必然?」

「より正確に言えば、フラットな世界観と、世代差のある世界観の強引な摺り合わせの必然だ」

「じゃあ、ユリーシャは肯定?」

「いや。結果として良く分からないキャラになっただけ」

「それも強引な摺り合わせの必然だね」

宇宙戦艦ヤマト

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