2016年02月22日
トーノZERO映画感想 total 1257 count

感想・映画「桜塚やっくんの美女men」【ネタバレ注意】

Written By: トーノZERO連絡先

「どんなイロモノ映画を見せられるのかと思って再生したらビックリ、ストレートで骨太な面白い良く出来た映画を見せられた」

「えー」

「結局、女装はファッションを越えて作品のテーマ性やトリックの仕掛けと密接に繋がっていたので、完全に映画を成立させる装置として機能していた」

「それはいったい?」

「男の時もかっこいいのだよ、みんな」

「じゃあ、この映画のどこが良いわけ?」

「デビューしたが売れない挫折だな。挫折が凄く深刻に描かれている。だからこそ、女装デビューをしてまで音楽への再チャレンジに説得力が出る。これだけ悔しい以上、序奏というハンデがあっても、やり直したいことが分かる」

「ふーん。それだけ?」

「最終的に絶対にしてはならいタブー破りを行って全てが終わるのかに見えたが、それがプラスに展開していくのも意外性があって面白いね」

「本当に良く出来ていたのだね」

「主演の顔が、ちゃんと映画俳優の顔になっていた。あれは立派だ」