2016年02月27日
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株式会社ピーデー固定IP運用の歴史

Written By: 川俣 晶連絡先

「まず最初は、インターネットブーム黎明期に、さりISPに自社サーバを預けたのが最初かな。でもあまり使えなかった」

「それが最初のサーバだね」

「結局手元に無いとダメなので、あの歴史的に革新だったOCNエコノミーが出てきた時に即座に契約した」

「ベストエフォート128Kbpsで16固定IPアドレスだね」

「128Kで何ができるかと言われそうだが、当時はサーバも運用していた。外部にもサーバはいくつかあったけどね」

「トラフィックが見込まれるのは大手サービスのサーバを借りた方が良かった時代だね」

「そうだ。そのあと、ADSLの時代が来て即座に乗り換えた。といっても、上下対称のSDSLだけどね。確か、上り下り768Kbpsまで増速したと思う」

「それはリッチだね」

「その頃は、どんどんサーバが増えていったが、ほとんどは無駄なので集約が進んだ」

「次はどうなっだ?」

「次は光だ。今度は、B Flet'sの光回線に切り換えてOCNのIP8で固定IPを8個割り当てられた」

「サーバが集約された結果、16IPは要らなくなったのだね」

「そうだ。固定8IPアドレスでも余ったよ。当時は仮想マシンも使えるようになり始めたし、1台のサーバに複数の役割を割り当てるのも容易だったし、サーバの台数は減る一方」

「で、そのあとは?」

「サーバのクラウド移行だ。現在クラウド上に仮想マシンが2台。その他、サイトをホストする細かい契約も複数あって、それで全て用が足りている」

「固定IPは?」

「数日前に契約を解除した。機材はついさっき、回収していったよ。光回線に接続するボックスと光電話対応のルータの2つ。まとめておいたらアッという間に終わった」

「じゃあ、固定IPは今何個?」

「IPが固定運用になっているのはクラウド上にある仮想マシンが1つきりかな。あとはどれも動的割り当ての対象だ」

「同じ名前でアクセス可能なら、そのIPアドレスの数値が変化しても困らないわけだね」

「まあ、そういうことだな」

「ローカル側は?」

「ダイナミック!」

オマケ §

「しかし、AzureのSQL Serverは利用するにはファイアウォールでIPアドレスを指定しないとならんが、コロコロ変わるIPアドレスでは指定できない」

「なんてこった!」

「それが問題になるなら、1つでも固定IP持った方が良いのかも知れない」

「一意の名前では指定できないファイアウォールってことだね」