2016年05月28日
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ヤマト2202と福井晴敏さんと私

Written By: トーノZERO連絡先

「時々、まったく予想外の方向で同じ名前を見ることがある」

「たとえば?」

「森博嗣って、本屋の新書コーナーでミステリー作家として名前をみていたのだがね。知り合いの知り合いだったり、押井映画の原作で名前をみたり、果ては鉄道模型の趣味の世界で名前を見たり【おいおい、そっちも森さんかよ】という感じで驚いた。本人は知らないよ。でも、直接本人に会ったことがある人が知り合いに複数いるのも不思議」

「それは、デジモンで注目した細田守の名前をジブリ映画の監督予定者の名前として見るようなもの? ついでに時をかける少女のリメイクの監督の名前として見ちゃうようなこと?」

「まあそうだな」

「じゃあ、今回の話題は?」

「今は福井晴敏さんの名前がそれにあたる」

「説明してくれ」

「おおむね。相互に全く関係ない3ルートから名前が見えた」

「第1のルートは?」

「松林宗恵ルート。おいらは松林宗恵監督のファンだ。特に世界大戦争のインパクトは大きい。それとは別に、【潜水艦イ-57降伏せず】という映画があってな。これのオーディオコメンタリーが松林宗恵監督と、ローレライを作ったばかりの樋口真嗣監督の対談でね。それはもう、樋口真嗣監督が潜水艦映画の大先輩に対してデレデレの内容だった」

「福井晴敏さんの名前がどこにも出てないじゃないか」

「だから、ローレライの原作が福井晴敏さんなのだよ」

「ぎゃふん」

「ローレライこそ、見たら印象が180度変わった映画はないぞ。見る前は、【えー、ぜんぜんイ号潜水艦っぽくないじゃん】とか思っていたが、見終わったら【凄く面白いぞ】に変わった。やはり映画は見るまで分からない」

「それで樋口真嗣監督や福井晴敏さんの評価が上がったのだね」

「まあそういうことだな」

「第2のルートは?」

「徳光康之さんのルート」

「どんな内容なんだ?」

「昔ね。【おたくの大統領】というコミックを買って面白かった。でもオタクとの会話は成立しなかった。誰も読んでくれなかった。で、次は【妹ガンダム】が出てきて、さすがにガンダムの話だから興味を持つだろうと思ったらぜんぜん誰も興味を持たなかった。この時に、徳光康之漫画はおいらが読まねば読者がいない(おおげさ)だと確信したよ。この人がオタクを描こうとガンダムを描こうとオタクの多数派からはスルーされる」

「ふーん。それで?」

「で、最近は徳光康之さん本人が生原稿をスキャンして電子書籍化を進めているわけだがね。そこで分かったのは自分が見ていないところで、凄く福井晴敏さんをキャラクターにして描いていたの。フクイ軍曹として」

「へー」

「しかも面白い。キャラとしての面白さも十分に高い。本人そのままということはないだろうが、ノリノリで描かれているところを見ると、割と本人も乗ってキャラ化されているような印象を受けた」

「たとえばどんな内容?」

「樋口さんから映画の原作短編小説を頼まれて、ついうっかり上下巻の長いものを書いてしまうとか。福井地雷だ」

「がーん」

「このルートは第1のルートとは全く無関係。【よーし、可能な限り松林映画をたくさん見るぞ】という意気込みと【徳光康之漫画はオレが読まねば誰が読む】という意気込みとは無関係なのだ。時期も違うし」

「じゃあ、第3のルートは?」

「これがヤマトルートだな。ガンダムUCやっていて、ガンダム大好きのデレデレ発言を繰り返している人がまさかヤマトをやるとは思わなかった」

「な。なるほど……」

「しかも、間接伝聞で見る限り本人もノリノリ」

「それも予想外だね」

「強いて言うと、更に第4ルートがある」

「第4ルートとは?」

「小林誠さんルート」

「ヤマトルートと小林誠さんルートを分ける意味はあるのかい?」

「うん、個人的には実はあるんだ」

「どんな意味?」

「ヤマトへの夢は方舟で完膚なきまでに壊された。そこでヤマトは終わってしまった。ヤマトの新作など横目で見ているだけでも良かったのだよ。ただ、それとは別に小林誠さんのお仕事は拝見したという気持ちはある。今回のヤマト2202は【ヤマトの新作】【ヤマト2199の続編】としての期待はそれほど大きくなく、それよりも【小林誠さんの新しいお仕事】という側面の方が大きい。個人的にはね。羽原さんへの応援とか、他にも無いわけではないがそれは横に置くとして」

「それに意味があるの?」

「ある。そのことは、今回のサイト更新で良く分かった。ヤマト2199のメカデザインは迷走して萎縮している感じがあって、細かいだけでこじんまりとまとまりすぎていた。でも、2202のアンドロメダは弾けていたよ」

「それはどういうことなんだい?」

「たぶん、【絶対にヤマトは沈んではならない】と怒鳴る代わりに【やりなさい古代】と言って背中を押しているのだと思うよ。小林さんが」

「つまり酸の海にもぐって戻って来たアンドロメダってことだね?」

「それはちょっと違うと思うが」

「それで第4ルートはなに?」

「Twitterの呟きを見ると、小林さん、けっこう福井さんを人間的に気に入っているようでね。そこは注目に値すると思った」

「なんで注目に値するの?」

「だって、以前小林さんが名前をあげた人物は、確かに注目に値した」

「それだけかい」

「というわけでまとめよう」

「もともと、全くの別ルートで注目していた世界の先にはどれも福井晴敏さんがいたわけだね」

「そうだ。そこは少し気になるね」

「じゃあ、ローレライなら樋口監督じゃないのかよ。そっちは気にならないのかよ」

「気になるよ。もし、松林監督を意識しているのなら、それは松林ファンにも見ていたいところだ」

「じゃあ、樋口監督はどうだ?」

「実は松戸アングラー隊8巻に徳光さんが樋口監督漫画も描いていて、それも面白かった。でもそれですら最後に出てくるのが福井さん。さよならジュピターから始まってローレライで終わるから」

「結局行き着く先は福井さんか」

オマケ §

「しかも、徳光さんからTwitterで福井さん本人も面白いと太鼓判を押されてしまった。おいらの主たるルートはあくまで小林さんの語る人物評であって、徳光さんはそのルートと全く関係が無いが、全く関係が無いはずなのに似たようなところに着地してしまう。面白い」

「ふーん、それだけ?」

「いいや。これは自分の目で確かめねばと思って福井さんの小説の書き出しを何冊かチェックしたらいずれも非常に出来が良かった。読者は通常意識する必要のない水準での視点で批判的に見たのだがね。特に問題は無いどころか非常に上手かった」

「第5ルートだね。でも、それならなぜ読んでいないんだい?」

「理由は、いろいろとな。他の作家の小説も読めていないことから察せよ」

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