Windows 10警察 §
「Windows 10警察です。おたくのWindowsにも強制的にWindows 10にアップグレードさせようとする画面が出ていませんか?」
「出ています出ています。急ぎの仕事があるのです。どうしたらいいですか?」
「とりあえず画面の写真を取って下さい」
「次はどうするんですか?」
「スマホを使ってSNSにアップします。仕事があるのにこんなものが出てきてバカヤローという感じで思い通りの言葉を添えて下さい」
「それでどうなります?」
「賛同する意見が沢山集まります」
「それから?」
「Windows 10の悪名がまた広がります」
「それから?」
「それだけです」
「それだけ? オレは仕事したいの」
「では本官は次のWindows 10を取り締まりに行くのでごきげんよう」
「待ってくれ。何の問題も解決してない!」
続・Windows 10警察 §
「Windows 10警察さん。貴官のお仕事を教えて下さい」
「強制的にWindows 10にさせようとする不埒な画面を監視することです」
「迷惑な画面ですね」
「その通り」
「で、迷惑だからこんななものは出すなとマイクロソフトの意見しましたか?」
「してません。あいつら意見を聞く気があればこんなことはしませんよ。言っても無駄です」
「問題点をレポートするツールがWindows 10に入ってますが。それでも聞く気がありませんか?」
「えっ? 何のツール?」
「はあ。では貴官の最終目的は?」
「この世からWindows 10を撲滅することです。あることないこと悪評をずっと世間にアピールします」
「ないことも?」
「当然です。正しい行いのためなら嘘は許されます」
「で、アピールするとどうなりますか?」
「いつかマイクロソフトも諦めてWindows 10のアップグレード要求画面を出さなくなるでしょう」
「諦めるも何も無償アップグレード期間が終わった2016年7月29日を過ぎたらでなくなりますが」
「なに? その日付を過ぎたらアップグレード有償だと? けしからん。本官が取り締まってやる」
「Windows 10を撲滅することが目的だと言ったくせに、Windows 10に無償アップグレードはしたいんかい」