Subject: 斉藤一には実戦経験が無かった仮説
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20160623100117
名前: やや矢野屋
本文:
あくまで「さらば」準拠として、私も「斉藤始はテレザートが初陣だっただろう」と考えています。
ゆうなぎへ向かう救命艇内で「生きてるヤツはいないぜ」と嘯いていたにもかかわらず、実際に艦内で死者の様相を目の当たりにした時に動揺していたのも、それを物語っているのではないでしょうか。
# 手前味噌で恐縮ですが、このような漫画を描いたこともありました。
# 帰去来(前)
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=46097933
# 帰去来(後)
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=47311628
「さらば」は台詞より動作や表情の変化でキャラクターの心情を表現する、実写映画に近い演出の施された作品ですが、中でも斉藤は最も実写的表現がなされたキャラクターだと思います。
ザバイバルとの格闘では泥臭い取っ組み合いに急所攻撃(鳩尾・金的)と、アニメ的な格好良さを排した表現が貫かれていました。
絵コンテではそこまでの指示がなかったので、この辺り「マンガっぽい画ではなくリアルなものを追求しようと思った」とおっしゃる舛田利雄監督のコダワリなのでしょうね。
さらば宇宙戦艦ヤマトも、こういう要素がもうちょっとあれば印象が変わったと思います。たとえば、零戦黒雲一家だと、かっこつけのキザなエリート隊長も実はドロップアウト組だと分かって人間味が出てくるような感じの要素が何かあれば。