2016年07月27日
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Mega Pictures 1.1.21公開・ゲーム機能追加&バグ取り

Written By: 川俣 晶連絡先

「画像ファイル10万枚でも管理できるMega Picturesは可能な限りの機能を追加して行こうと考えているので、前回はスライドショー機能を合体させた」

「それで?」

「1.1.20からはゲーム機能も追加した」

Mega Pictures Game Example1Mega Pictures Game Example2

「今回は1.1.20じゃなくて1.1.21じゃないか」

「いい質問だ。1.1.20公開後に致命バグが見つかったので宣伝はしなかった。今回、それを取ったバージョンを公開したので、こうして公開するわけだ。しかしバグレポートは歓迎だ。問題があればどんどんレポートをくれ」

「ゲームの内容は?」

「タイル分けしてシャッフルするからそれを合わせる。分割数は4,8,12,16,20と選択できる。実際はこの数字の二乗の数のタイルに分割されるから20なんか選ぶと大変だぞ」

「でも、それってシンプル過ぎるよね。どこにでもあるゲームというか」

「効果音が付いて気持ち良くプレイできる、というのが売りではあるがね。実はポイントはそこにはないんだ」

「えっ? どこどこ?」

「実は【その画像のそのタイル数のゲームはクリア済み】ということを示すゲーム用のキーワードが自動的に付加される。Mega Picturesが持っている検索機能でそのキーワードを検索できるから、【そのキーワードがある】という条件で検索すれば既にゲームでクリアした画像一覧が見られるし、そのキーワードを除外する検索を行えば未プレイ画像をすぐに遊べるというわけだ。他の条件と複合すれば簡単に遊ぶ対象を絞り込める」

「分かった。ゲーム単体、画像データベース単体ではできないことが、両者を合体させることで可能になるわけだね」

「ちなみに、プレイ結果のファイルはローミングフォルダに保存されるので、クラウドで同期される。画像の識別はハッシュ値で行うので、同じ画像がたまたま他のマシンにある場合でもそれはクリア済みと判定される」

「そこは、少し凝っているわけだね」

「そして、クリア済み情報のログは毎回データベース読み込み時に同期されるから、常に最新のクリア済み情報を参照できる」

「自動的にキーワード情報を同期してくれるわけだね」

感想 §

「実は最近Microsoft Jigsawに凝ってな。でも画像をインポートする手間が馬鹿にならないので、Mega Picturesの内蔵機能でゲーム機能が欲しかったのだ」

「それで作成したわけだね。でも、実際に作っての感想は?」

「対象の絞り込み検索。効果音付きのゲームプレイ。結果の表示。次画像の選択。それらのサイクルが気持ち良く回るので、4タイルモードはやっていて気持ちがいいよ。けっこう止まらなくなる。気持ちが良い。同種のゲームならいくらでもある……という人は試して欲しい」

「自分もはまるゲームというわけだね。でも、自分で作ったゲームに自分ではまるなんてことがあるの?」

「ある。プレイ対象の画像データは自分で作っていないからだ」

「ところで、なぜ4タイルモードなの?」

「Microsoft Jigsawだと分割が大きいモードはあまり面白くない。サイクルが気持ち良く回らないからだ。分割が細かいモードの方が面白い。でも、Mega Picturesのゲーム機能は次々と無数の画像をプレイできるので、4タイルモードのスピード感はそれはそれで楽しい。ビュンビュンと画像が完成して次に行ける。もともと10万枚ぐらいあるから、たとえ1枚30秒でもいつ全部終わるか先が見えない」

「しかも、もともとMega Picturesが持っている検索機能で簡単にプレイ済みの画像を対象から排除できるわけだね」

「そうそう。未プレイ画像を簡単に選べる。そこも重要」

制限事項 §

「制限事項ってなんだい?」

「動画ファイルはゲームプレイ不能」

「動画はタイル分割に馴染まないわけだね」

「サムネール画像の静止画で良ければプレイ可能に出来るが、拡大してもあまり美しくないからなあ」

将来 §

「将来の構想は?」

「一応、打倒Microsoft Jigsawの目標があって、本当はタイルを交換するゲームではなく、不定形のエッジを持つタイルを連結していくジグソーにしたかったのだが、これはこれで楽しいから良いかなと思ってみたり」

「15パズル化とか、他の選択肢はないの?」

「要望があれば検討するが、今回はここで一区切りとしたい」