2016年11月24日
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理屈の物語とヤマト復活篇

Written By: トーノZERO連絡先

「ヤマト復活篇を理屈の物語として考えると、興味深い展開になった」

「どこがだい?」

「要するに日本が沈没しそうなので大船団で逃げ出したらマラッカで海賊が襲ってきたから戦うという話なのだと思うならば、実は劇場上映版の冒頭の解釈が変わる」

「どう変わるの?」

「いきなり出現した艦隊をすぐ敵だと見なすのは本来ならおかしい。撃ってきた後ならともかく、その前なら単にそこにいるだけかもしれない。これはDC版で直っている」

「ふむふむ」

「でもね。相手が大ウルップ星間国家連合という国家連合だと思わず、ただの海賊だと思えば話は変わる」

「どう変わるの?」

「海賊が出ると分かっている場所で、どこの国の旗も掲揚しないで迫ってくる武装船は敵と見なしても無理とまでは言えない」

「海賊なら正規の国旗など掲揚するはずもないし、宣戦布告も何もあり得ないわけだね」

「そうだ。ただ襲撃する。それだけだ」

「それで?」

「だからね。ゴルイは脅されて海賊の仲間になったことを恥じて、自らの誇りのために海賊の親玉に反旗を翻す」

「そうか。海賊の手伝いはやめる、と言えば我が国民は分かってくれるわけだね」

そうすると §

「そうするとだね。復活篇のイメージは大きく変わる。敵は海賊なのだが、海賊団を糾合して一つの勢力にまとめた海賊団連合なのだよ」

「でもさ。あまり奪うための戦闘という感じではないよ。皆殺しだよ」

「いやいや。SUSの最終目的は地球を奪うことなので、やはり海賊的だよ」

「ひぇー」

「大ウルップ星間国家連合の会議なのでそれなりの正義みたいなものが示されてしまうから話が分かりにくいが、実際には会議での正義はフェイクだと思うと分かりやすい」

「実際、フェイクだけどね」

宇宙戦艦ヤマト

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