「実は前述の水路の周辺探索中に副産物的に発見したことがある」
「それはなんだい?」
「おそらく私有地を通ることになるので、自由に通って良い経路ではないが、複数の家屋の中間となる土地だから準私道と見なして良いだろう。以下の経路は、通り抜け可能であることを確認した。門や柵は存在しない。この経路脇の複数住人が普段から使っている経路だろう」
「それで君はどう思ったんだ?」
「大ショックだったよ」
「なぜ?」
「このあたりを何回通ったと思っているんだい?」
「よく通るから知っていると思うことは危険なのだね」