イタリア文化会館・マルコの世界　小田部羊一と「母をたずねて三千里」展

「泣けたねえ。良い展示だった」

「ポイントはどこだい?」

「いっぱい」

「具体的に特に気になった箇所を列挙してくれ」

「まず、修正前の原画と修正原画」

「それのどこが気になったんだ?」

「修正前の原画はあまり上手くない。アニメーターはみんな絵が上手いというのはやはり錯覚で、作監修正で救われているカットも多いのだろう」

「へー。他には?」

「膨大な数のサブキャラの設定画」

「普段はお目にかかれない凄いお宝ってことだね」

「しかも、ただのおっさんや、おばちゃんも多い。可愛くない女の子なとも。ああいうのは貴重だよ。いつもマルコとアメデオとペッピーノ一座ではつまらん」

「それから?」

「おそらく試行錯誤段階のものも含むのだろう。まだあまりマルコらしくないマルコの含めた膨大な絵」

「小田部羊一さん以外のものは?」

「宮崎駿さんのレイアウトや、椋尾篁さんの美術設定などもあった。かなりの見応えだよ」

オマケ §

「届いていた花はみんなポケモン関係……というところで笑ってしまった」

「母をたずねて三千里関係じゃないのかよ」

「そりゃもう、小田部羊一さんといえばポケモンだろ」