「うーん、感想に困る内容だな」
「どのへんが?」
「アホ毛が新しいのかと言われると、あれを見た時に古いと思ったのが感想だからなあ」
「まあまあ。ガミロイドはどうだい。羽原さんのやった回は君も好きなんだろう?」
「ああ、そうだ。ガミラス人の顔を見せないためにガミロイドが出てきて、泣ける第9話があった。それはいい。そこまではいいんだ。ヤレタラさんの出番が無くて泣いたことは涙を飲もう」
「それで?」
「でもなあ。25話のやったー(ハイタッチ)でガミロイドの一連の話が回収されてしまったのは、【それはない】と思ったのはおいらだけではなかった。他のヤマトファンからも同じ意見を聞いた」
「ひえ~」
「ヤマト2199を全否定しようとは思わない。良いところは良いと言っても問題ない」
「でも、全肯定もできないわけだね?」
「あのハイタッチはなあ。かなりガクッと来た」
「機関銃を撃ちまくりながら敵艦奥深くに行って制御装置を壊す方が良かったわけだね」
「ドメルとガトランティスの戦闘もね。あそこは良かったよ。あれだけであれば……」
「分かった分かった。もう泣くな」
結論 §
「ヤマトは古い戦艦大和の殻を破って生まれたが、ヤマト2199は破らなかった。旧作ヤマトという殻も破っていない。全くパラレルな存在だろうな」
オマケ §
「シュルツが外人部隊という解釈を君は考えなかったの?」
「全く考えていない」
「なぜ?」
「序盤で肌色になっているのは、実際にはガミラス人の全員であって、シュルツやガンツだけ別人種だと解釈しても矛盾するだけだからだ」
「つまり、その解釈は居心地が悪い訳だね」
「うん、乗れない。ザルツ人という設定はヤマト2199の大きなミステークの1つだと思っている。逆にどうしても出すのなら最終的にヤマトはザルツに寄港するべきであったと思う。敵にも味方にもなりきれないザルツの立場を突きつけられるとかね。その結果、太古に地球から移住した人間の末裔だと分かるとかね。何か展開が欲しかった」
「つまり、作画ミスに解釈を付けたのではなく、新設定を持ちこんだだけ……と君は解釈したわけだね?」
「あまり出来の良くない新設定に見えたよ」