「ヤマトよ永遠にで、ハッと気付いたことがある」
「なんだい?」
「聖総統が見せるヤマトの歴史に、イカルスから発進するヤマトが含まれる」
「それがなにか?」
「誰が撮った映像だろうか。誰が撮ったにしても、ヤマトの所在を知っている誰かにしか撮れない映像だ。しかし、暗黒星団帝国はヤマトの所在を知らないと言っていた。そして、地球人がそれを撮影したのなら、敵に渡すわけがない。つまり、聖総統がこの映像を持っているはずがない」
「えー」
「あるいは、もし地球人が撮った映像を暗黒側が入手していても、連続ワープするヤマトを追い越して先にデザリアムに映像を届けるのは無理だろう」
「つまり、暗黒星団帝国は嘘を付いていたと?」
「嘘は暗黒星団帝国の十八番さ」
「ひぃ~」
「問題は、なぜ嘘を付く必要があったのかだな」