2017年05月20日
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続・上北沢に墜落したF6Fの問題

Written By: 川俣 晶連絡先

 きむらたかしさんから、世田谷区教育委員会「世田谷区近代火災史年表」同/1992・刊に下記のデータが記載されていると教えて頂いた。

268 昭和 20 2 16 午後 3 44 世田谷区 上

北沢3丁目 877番地 会社員方 米軍機墜落住宅1棟全焼

 上北沢3丁目の範囲はかなり広かったようで、877番地は上北沢駅南西方向に存在する割と広い地域らしい。このあたりは昭和20年時点でかなり宅地開拓が進んでいたはずなので、相当な数の家が877番地に該当していたはずだ。従って、住宅地に落ちたから住宅が火事になったという成り行きは妥当と思われる。電車通勤するサラリーマンのベッドタウンだから、会社員方も妥当なところだろう。

 とはいえ、全焼が一棟のみというのは被害が少ないようにも思える。おそらく、壊れたが燃えなかった住宅や、半焼で消し止められた住宅なども多かったのではないか。

感想 §

 火災史という切り口で調べることまでは思い付かなかったのでお見事です。

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