「ヤマトよ永遠には、トレンディードラマであると言われる。別れ別れになったカップルに恋のライバルが登場するからだ」
「それで?」
「実はトレンディードラマである、という点を最優先にすると割とすっきりストーリーを解釈できると気づいた」
「それはどういう意味だい?」
「重核子爆弾とか、暗黒星団帝国とか、二重銀河とか、そういうものは全部トレンディードラマを成立させる方便であると考えるのだ」
「えー」
「だから、最後に二重銀河が崩壊するのは本当ならおかしいのだが、【トレンディードラマを成立させる舞台装置としての二重銀河はもう要らなくなったから壊す】と思えば理解できる」
「40万光年は【別れ別れになった恋人はもう会えない距離】であって、文字通り40万光年ではないわけだね」
「だから、必要とあらばすぐ通信が通じる」
「しかもリアルタイムで会話できるのね」
「そう。これは運良く公衆電話に辿り着いて長距離通話している状況なのだ」