「面白い映画だが、問題が二つ」
「問題の一つ目は?」
「例によって邦題がクソ。原題はWar on Everyone。日本語題は何も内容を表していない」
「もう一つは?」
「差別の問題と直結しているが、日本人は差別の問題を上手く受容できない人が多い。作品の根幹に関わる部分を受容できないと、下品はな悪徳警官の酷い話しか残らない。そんな風に受け止めたら評価が下がるに決まっている」
「話はそれだけ?」
「いや、今どき珍しい日本を強く意識した話なんだよ。日本人も出てくる死、ミシマの切腹の話も出てくる。時間の話で東京も出てくる」
「でも、日本人が受け付けないのではシオシオだね」
「酷い話だ。映画は面白いのにな」