「朝9時頃自転車で走ると、快適だと分かった」
「どうして?」
「人が少ない上にまだ暑さもそれほどではない」
「それで?」
「実は環八を都道14号線方向に行くと何が見えるのか見てきた」
「何か見えた?」
「これだ」
「これのどこが面白いの?」
「実は、この案内が非常にねじれている」
「どこがねじれているの? 左折したら都道14号線で、行き先は大原ってことじゃないの?」
「そう。【その道は都道14号線である】【走って行くと大原に出る】という2点は良い。ところが、大原に達するのはあくまで国道20号であって、都道14号ではないのだ」
「あれ?」
「しかも、都道14号線は短い距離だけ井ノ頭通りと重複する。そして井の頭通りは世田谷区大原を通過するが、都道14号線は経由しない。ついでに井の頭通りも都道14号線も大原交差点は経由しない」
「ややこしい話だね」
「その道がどこに続いているのかではなく、その道を走り続けるとどこに出るのかを重視して案内が作成されているのがよく分かる」