2017年07月31日
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ヤマト2 第5話・月面基地で何があったのか

Written By: トーノZERO連絡先

「加藤らの飛来に際して分かっていることは以下の通りだ」

  • ヤマトの月軌道通過に合わせて丁度飛来する (割とゆとりを持って行動している)
  • 整然と編隊を組んでいる
  • 全機統一行動を取っている
  • 月面基地ではどえらい騒ぎになっている (重大事と認識されている)
  • ヤマトが謀反を起こしたと言われている
  • それを加藤達は笑い飛ばしている (重大事とは認識していない)

「そのことから何が分かるの?」

「いろいろ分かるぞ」

  • 加藤らの発進に際して、極端な阻止行動は行われていない
  • 発進に際する障害は加藤らが自力解決して古代らには一切負担を掛けていない
  • 加藤らは実はヤマト発進の目的を分かっていない。ただ「置いて行くな」と文句を言うのみである。同行したいだけなのだ

「つまりなんだい?」

「反乱艦が通過しようとしていたら、普通ならば阻止行動に出るだろう。だが出なかった。とすれば、月基地では自らの行動を意志決定できなかったのではないか」

「なぜ意志決定できなかったの?」

「月基地で【どえらい騒ぎになっている】のは、ヤマト発進の意味を計りかねてのことではないか」

「それは反乱だという連絡を受けていたのではないの?」

「そうだ。しかし、地球を救った英雄が反地球的な行動に出るとも信じがたい。本当はヤマトの方が正しく、【ヤマトが反乱した】と主張している側の方が不当に軍の指揮系統を勝手に独占しているだけではないか。月から地球の事情はよく見えない」

「理由もなく、そういう風には考えないよね?」

「そう。実は、今の地球連邦の方針に賛成しない者達が島流しにされる先が月面基地だったのではないか。そうすると心情的にヤマトが反乱したとは断言しにくい」

「でもどえらい騒ぎになっているよね?」

「地球連邦の方針を守るための重しとして月面基地にいる軍人もいるだろう。彼らは当然ヤマトの反乱と見なす」

「でも、懐疑的な人たちの方が多数派だから状況が混乱するわけだね?」

「そうだ。そういう指揮系統が麻痺した状態の中で、ヤマトに同情的な誰かが加藤らに飛行許可を正規に出したのではないか」

「なぜ正規に許可が出たと思うの?」

「勝手に離陸したのなら、反乱者として加藤らが追われるからだ。だが、彼らは堂々と飛来して、空戦を行った形跡もない。誰かの正規の命令で飛んできたと思う方が順当だろう」

「なぜ理由も分からない状態でコスモタイガー隊は飛来したの?」

「ヤマトの円滑な航海にはコスモタイガー隊が不可欠だと思ったからだろう」

全機コスモタイガーの理由 §

「本来、いろいろな隊に別れていた者達が全機コスモタイガーで飛来したのは、きっと最新装備で行けと配慮した誰かがいるのだと推測する」

「彼らはヤマトの目的を知っていたの?」

「知らないだろう。しかし、彼らは大宇宙の驚異と向き合うには最新装備でもまだ足りないと知っていた。深宇宙を目指す彼らにはせめて最新装備を贈りたい。そう思ったのだろう」

「つまりなんだい?」

「実際にヤマトに参加していない者達にも、実は心情的なヤマトの味方は多かったのではないか。そんな気もするね」

宇宙戦艦ヤマト

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