2017年09月12日
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下高井戸史の新たな謎・東横食品の工場にあった東京ユニオンKKとは何か?

Written By: 川俣 晶連絡先

「荒玉水道脇、下高井戸2丁目。現在の【いなげや】から【スカイコートヴァンテアン桜上水】までの場所には、かつて東横食品工業株式会社の高井戸工場ないし下高井戸工場があったことが分かっている。これは数多くの地図に記載されているし、自分でも行ったことがあるから確実」

「それで?」

「だがね。紅梅キャラメルの桜上水の工場の位置を悩んでいるときにこの場所が気になった。東横食品の工場はいつからここにあったのだろう。昭和20年代初期に何も無かったことは確実だ。これは昭和22~23年頃の航空写真から確実」

「それで?」

「しかし、国会図書館の1959年(昭和34年)の東京都全住宅案内図を見てビックリした」

「何がビックリしたの?」

「東横食品ではなく、東京ユニオンKKと書いてある。ちなみに、左の道は甲州街道、右の黒線は玉川上水(まだ開渠)、下の荒川はプラザ・ローヤル5(ピカソ)に相当する。カーサ桜上水はまだない」

東京ユニオンKK

「つまりなんだい?」

「この土地がどうだったのかはまだ分からないが、少なくとも東横食品のものになる前に東京ユニオンKKが入手している」

「で、東京ユニオンKKとは何者なんだい?」

「さっぱり分からん。KKは株式会社だと思うので、労働組合ではなかろう」

「で、これより前の地図が見られる可能性があるのかい?」

「これが国会図書館でいちなん古い住宅地図だよ」

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