2017年09月25日
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モーションコミックの悪夢再び

Written By: トーノZERO連絡先

「いろいろやっているうちに分かってきたことがある」

「それはなんだい?」

「モーションコミックの時代が過去では無くなっている」

「モーションコミックとはなんだい?」

「人気アニメーターを集めた漫画雑誌」

「モーションコミックの時代とは?」

「人気アニメーターの監督作が増えたが、つまんない漫画やアニメばかりだった時代」

「なぜつまらないの?」

「物語を作るための適切な訓練を受けていないからさ。それはアニメーターの仕事じゃない」

「うーん、それがどうしたんだ?」

「つまりね。もともと演出家出身の監督が多かったはずなのに、いつの間にかデザイナーやアニメーター出身の監督が増えた」

「ヤマト2199はデザイナー出身の監督で、ヤマト2202はアニメーター出身の監督ってことだね」

「それだけじゃないぞ。けものフレンズ(アニメ)の監督【たつき】さんもアニメーター出身だ。オリジンの安彦良和さんだってアニメーター出身だ」

「それってどういうことだい?」

「うん、そういう人たちは物語の理解が十分ではないが、物語を描いてきた実績があるので、自分の理解が十分ではないという部分に気づきにくい。その結果、どうしても物語構造の健全性の維持という考え方が希薄になってしまう」

「物語構造の健全性が不完全だと、物語構造でアニメを見る人から不評ってこと?」

「そうじゃない。一般客に対して、何となく食い足りなさを残してしまい、メガヒットにつながりにくくなるのだ」

オマケ §

「演出家出身の監督でも、物語がグダグダな作品はあるよ」

「分かっていればそれで良いと言う話ではないからな。作品がグダグダになる理由はいろいろある」

「理解が不十分な人もいるという可能性は?」

「そこまでは知らん」

オマケ2 §

「君にとってアニメの物語とはなんだい?」

「若い頃に、物語の構造を勉強しようと思ってアニメを自覚的に見るようになった時期があった。ザブングルの頃だな。だから、無意識的にそういう部分を見てしまうのかもしれない」

「絵は見ないのだね?」

「それは違うぞ。ライトとカメラ重視のアマチュアCG屋だからな。その視点でアニメを見て、上手い下手を感じることも多い」

「えー」

「アニメにCGが入り込んできた初期の時代は、下手くそ!と思いながら見ていたよ。ゲームや映画と比較して学芸会レベルの素人CGが多かった」

「酷い感想だ」

「その中で良かったのは、DoGAがやったロスト・ユニバースのCGだね。やはりCGを補助的なものとして考えている人たちよりも、CGで勝負している人たちの方がずっと良かった」

オマケIII §

「ライトとカメラ重視のアマチュアCG屋って、どういう風にアニメを見るわけ?」

「ドライブヘッドを見ていて、飛行機モデルの形状はオモチャそのものなのに、モーションの付け方やカメラワークが本物っぽくて凝ってるなあと感心したり」

「根っ子に共感があるわけだね」

宇宙戦艦ヤマト

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