2017年11月09日
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世田谷区立郷土資料館・特別展「世田谷の地図」

Written By: 川俣 晶連絡先

図録

「圧倒された」

「どんな感じ?」

「見ているといつまでも時間を使える感じだったので、途中で切り上げて帰ってきた」

「なるほど」

「しかし、図録はもっと凄い」

「どこが?」

「分厚い。しかも、DVD-ROM付き」

「凄いね」

「これで1000円は安い。品切れになる前に買っておくことを推奨」

「DVD-ROMの中身はPDFファイルでDVDプレイヤーでは再生出来ないけどな」

「昔杉並区でやった地図展も図録の地図の充実度が凄かったけど、それ以上の圧倒的な展示を狙ったものだね。戦時改描の解説もあったし」

「そこも良かった?」

「うん。地図から変電所が消されていたというのは目から鱗」

「そこかい。ところで世田谷区ということは下高井戸付近の割合は小さいけどいいの?」

「瀬田も見たい。馬事公苑周辺も見たい。何も無駄にはならない」

「他には何か?」

「ザッと見たら、戦争の時の空襲の被害が詳細にリストアップされていた。番地付きだ」

「それで?」

「これは凄い……と思ったらそれどころではなかった。これまで意識していなかったのでノーマークの話題が乗っていた」

「それはなんだい?」

「玉川電鉄下高井戸駅付近。機銃掃射。昭和20年4月9日。被害無し」

「ちょっと待った! 昭和20年だと大東急だろう。玉川電鉄なんて存在しないはずだ」

「そのあたりの記述は記載のママだ。まあ、駅ではなく、付近だから駅の正式名称はどうでもいいのだろう」