「勝間田具治監督について調べている間に面白いことに気付いた」
「それはなんだい?」
「『長靴をはいた猫』(1969年)の次は『長靴をはいた猫 80日間世界一周』(1976年)だとばかり思い込んでいた。ところが中間にもう1本『ながぐつ三銃士』(1972年)があったのだ。この歳になるまで知らなかった」
「それで?」
「実際に見るともの凄く面白いよ」
「どのあたりが?」
「事実上のカリ城の原作という面はある」
「地下で偽金を作ってるわけだね」
「しかし、それだけではない。馬車に乗っているはずなのに乗っていない保安官の謎。死んだヒロインの父親が握りしめたコインの謎。嘘つきの町長。軽くて調子が良いペロのキャラクター、可愛いヒロイン、等々。見どころも多い」
「良い映画なのだね」
「作画監督【もりやすじ】だから、動物も可愛いし、キャラもいい。まさに夢のような作品だ」
問題はどこか §
「勝間田具治監督ファンに向けての話は以上だ」
「それ以上、言うことはないわけだね」
「だが余談はある」
「それはなんだい?」
「『長靴をはいた猫』での宮崎駿は有名だ。つまり、勝間田具治さんと宮崎駿さんは非常に近い立場にいたわけだ」
「それで?」
「歴史にIFがあるならば、もしかしたら宇宙戦艦ヤマトシリーズのいずれかの作品の監督が勝間田具治さんではなく宮崎駿さんだったとしても不思議ではない」
「なるほど」
オマケ §
「作画監督【もりやすじ】だからどうなんだよ」
「好きなんだ。あの絵が」
「そういう話は除外するとどうなるんだ?」
「西崎義展さんも関わった山ねずみロッキーチャックは【もりやすじ】だからな。距離感が近い」