「大ヤマト零号Vol.3に含まれる古代文明に関するトンデモ語り」
「これが宗教に関連しているわけだね」
「そうだ」
「宗教映画を監督した勝間田監督にはそういう連鎖を想定しうるわけだね」
「うむ」
「じゃあ見るに堪えない?」
「いや、1つ気付いたことがある」
「それはなんだい?」
「宗教とは世界を解釈しようとする存在であって、分からないことに説明を付けるから必然的にトンデモになる。その意味では評価に値しない」
「ふむふむ」
「しかし、納得させる能力は非常に高い、というか、納得させる能力を欠いた宗教は普及しない。だから、宗教が持つ【説得スキル】と【人たらし能力】は極めて高い」
「それは何を意味するんだい?」
「つまり、人間心理の理解においてはぬきんでて優れていると思われるのだ」
「それが何を意味するんだい?」
「うん。だからね。実体が無くひたすら見た人を納得させたら勝ちとなる映画やアニメの世界では、特に人間描写に関して【トンデモ宗教家の方が上手い】という現象が散見できるのだ」
「えー」
「そこは馬鹿にしてはいけない……と思い直した。振る舞いが有害で無ければ……だがね」
「物質的な行動面においては有害になることも多いわけだね」